練習すること

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練習は上手になるためにするので、毎日続けることが大切ですが、自分のしている練習がどんな内容だったのかを振り返ることをしている人は以外に少ないのではないでしょうか。

そう言うわたしも、それに気が付いたのはずいぶん大きくなってからです。

年齢が小さいお子さんや、始めたばかりの方は、先生から出してもらった練習の課題をそのまま繰り返して、まずは練習するという習慣を身につけることが第一になると思います。

練習の習慣が付いてきたら、弾いたことで満足しないために、その日にした練習の内容を自分でノートに書き出すようにしてみてください。

内容だけでなくて、上手く出来たことと出来なかったことも書いてみてください。そして、うまく出来なかったことは、どうしたら良いかなと考えて、次の日に試してみたいアイディアを出してみてください。どうしてもわからないことは、次のレッスンの時に先生に聞くこととして書いておくと良いでしょう。

練習後のほんの5分くらい、自分の練習を振り返る時間を取るだけで、不思議なことに練習の仕方が変わりますよ!練習の内容が良くなれば、当然、短時間ではかどるようになるので、だらだらとした義務感たっぷりの疲れる練習から解放されるでしょう。

何より良いのは、練習は誰のためでもない、自分のための事であることに気付けることです。

だまされたと思って、試してみてくださいね。

もう一冊 

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DSC_0570こころを読んだ感想を書いてみたら、読んだ本のことを書き留めておくのは楽しい、ということに気がついてしまいました。

勢いづいて、もう一冊、感想文を書いてみます。(感想ではないか。。。)

宮部みゆきさんの『地下街の雨』を読みました。

短編が7作入っている本ですが、全部、不思議な不思議なお話でした。中には少し背筋が寒くなるような話もありますが、どれも面白いです。

本の裏表紙に載っているあらすじを引用します。

同僚との挙式が直前で破談になり、逃げるように会社を辞めた麻子。ビジネス街の喫茶店で働きはじめた彼女に<あの女>が近づいてきた本当の理由は‥。

なになに???と興味を惹かれませんか?

これから読みたいと思う方がいらっしゃるかもしれないので、あらすじは書きませんが、地下街の雨、というキーワードがなんだかとても良いのです。

地下街にいると天気がわからない。濡れた傘を持っている人をみて、雨が降っているんだなと知る。自分の頭上に雨が降っているなんて想像もしなかったのに、雨が降っていた。

自分が想像しているように物事が進んでいると思っていたらそうではなかった。日々、体験することです。

人生、思った通りにいかないのが当たり前だけど、それを「地下街の雨」という言葉にすると、なんだか捉え方が変わる気がします。

大人になってからの読書感想文

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DSC_0113夏目漱石のこころを読みました。

中学生だったか高校生だったか忘れてしまいましたが、学生の頃に読んだことがありました。多分、読書感想文を書かなくてはいけない、などの理由で読んだのではなかったかなと思います。義務で読まされた本だけあって、さっぱり内容が思い出せません!はてどんなストーリーだったかな?と手に取ってみたら鎌倉の海の場面から始まっていたので、興味がわいて買ってきました。

感想は、、、

中学生や高校生のわたしにこの本の内容が理解できていたのだろうか?

です。

もちろん、文章を読むことは出来たでしょうが、この本の中に出てくる「先生」と「私」の身の上に起こったことや、心に抱えた悩みや傷を感じることが出来たのかどうか疑問です。きっと、浅〜い感想文を書いたのだろうと思います。

大人になって、それなりにいろいろな挫折や失敗を体験した今になって読んでみると、この本は面白くて仕方がありませんでした。

「先生」って何をしている人なの?この人柄の暗さは何かやらかしちゃったからなの?奥さんは幸せなの?「私」はどうしてそんなに先生に興味があるの?そんなに他人のご家庭に入り込んでしまって、迷惑ではないの?お父様の具合は大丈夫?お父様の病名は結局何なの?お金は大丈夫?就職はできるの?etc.読んでいる間、次から次へと心配になって、続きが気になって気になって!!そして、解るわかる、そうだよね、えっそんな意地悪しちゃうの?!、それは相手が傷つくでしょうよ、と感情移入してあっと言う間に読み終わりました。

やりきれないラストですが、「先生」というひとりの人間の人生をそれなりに一緒に全うして、どこか清々しい後味が残りました。

青年期特有の友人同士の情や駆け引き、恋の始まる直前のあの感じ、若くなくなった時期に味わう後悔ややりきれなさ、きっと誰もが感じることを率直な言葉で教えてくれる気がしました。

どんな時代でも人のこころは変わりないのですね。

うなぎ

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幼稚園も音楽教室も夏休みに入りました。

しばらく週3回の仏子通いがなくなります。寝坊の心配と、電車が止まってしまって仕事に遅れてしまう心配が少し減ります。東海道線、京浜東北線、湘南新宿ラインは本当によく止まるので困ります。

そんな心配が減るだけでも開放的な気持ちになります。

7月21日は土用の丑の日でした。少し遅くなったけど、我が家でも鰻を食べました。

美味しかった〜!夏バテしないでこの夏も乗り切りたいものです。

これからの一ヶ月の自分への宿題を決めました。生徒さんたちに負けないように、わたしも上達しないといけないのです。練習しないと絶対に上手くなりません。そのかわり、正しく練習すれば、年齢に関係なく、必ず上手くなります。諦めないで、自分で自分の限界を決めないで頑張りましょう!!練習は自分を裏切りませんよ〜

久しぶりに

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IMG_0751数日前になりますが、母が故郷に帰るため、愛犬のベルとモモのお世話を頼まれたので、2泊3日で実家に泊まってきました。

この二匹とこんなに長い時間一緒にいることは滅多にないので、楽しかったです。

排泄とゴハンの間に、すっかり独身に戻った気持ちになって、買い物に出かけたり、のんびり昼寝をしたりしてました。

犬たちは、普段と違う世話人にすぐに順応し、散歩に連れて行け!そこにあるおやつをちょうだい!水を新しいのに取り替えて!と積極的に自己主張をしていました。

犬にもしっかり自分というものがあって、快を求めて努力するのですね。今、ドラマのいいところなのに〜、と思っても、要求が満たされるまで頑張る犬たちのパワーに負けてしまいます。

わたしにとっては普段と違う環境でリフレッシュできた3日間だったけど、ベルちゃんとモモちゃんにはどうだったのかな〜?

3日目、夫が迎えに来てくれました。しばらく遊んで、いよいよバイバイという時に、2匹が並んで伏せをして、じーっとわたしたちを見ていた姿が寂しげで、少し悲しくなりました。

また行くからね〜〜〜

スウィーニートッド

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DSC_0004先日、久しぶりにミュージカルを観に行きました。

お友だちの女優さんが出演されていて、お知らせをくださったので、ずっと楽しみにしていました。

東京や全国各地で公演していたようですが、今回は横浜公演があるとのことだったので、関内に今年できた神奈川芸術劇場での公演を観に行きました。

数年前の日本初演の時に、日比谷の日生劇場で観たのですが、ストーリーはもちろん同じ、キャストもほぼ同じだったのに、ずっと楽しめました。ストーリーは怖いので、楽しい、というと少し違和感がありますが。。。

人間の愛とエゴが集約されている話だったんだな、と数年前にはよくわからなかったことが伝わってきました。前は何を観ていたのでしょう???

音楽も複雑で凝っていて、キャストの方もアンサンブルの皆さんも、オケの方たちも難しかっただろうなと思いました。でも、演奏も音響も素晴らしくて、どっぷりダークな世界に浸ることができました。

お友だちの秋園美緒さんは目立つので、すぐに見つかりました、要所要所で素敵な歌を歌っていました。彼女のはっきりしているけど、嫌みのない演技が好きです。町の人ひとりひとりにも思うところがあって、それぞれの人生をいきているんだな、と知らせてもらえました。秋園さんは、本当に歌がうまい女優さんなので、これからももっともっと活躍してほしいです。

主役の市村正親さんと大竹しのぶさんは、さすが大御所!!

家に帰って大河ドラマを観ていたら、大竹しのぶさんが北の政所になっていました。プロというのはすごいですね。。。

(写真はシルクドソレイユシアターで本文とは関係ありません)

天羽明惠さんリサイタル

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DSC_0044先日(7/5)、武蔵野音楽学園の中にあるベートーヴェンホールで行われたソプラノ歌手の天羽明惠さんのリサイタルを聴きました。

素晴らしかったです。

生の歌声は初めて聴きましたが、本当に素晴らしくて、感激しました。(こんなありきたりな言葉では足らないのですが、、、)

恥ずかしながら、プログラムの中に知っている曲はなかったのですが、感動するのです。曲の始まりの声で観客をその世界に引き込んで、その後はものすごい感情表現と集中力で最後まで退屈させないのです。全ての音と言葉を大事に大事に歌っていらっしゃって、知らない歌なのに、気持ちがざわざわして、涙が出そうでした。

アンコールで、やっと聴いたことのある歌を歌ってくださいました。シューマンのミルテの花、シューベルトの鱒、からたちの花。

からたちの花は、色がくっきり想像できるようで、温かい気持ちになりました。

姿は美しく、身のこなしは優雅で、お話は親しみやすくて、すっかりファンになってしまいました。

ソプラノの歌は実はあまり好きではなかったのですが、こんなに引き込まれるソプラノの歌声を知ることができて嬉しい気持ちになりました。

プログラム

R.シュトラウス  C.ブレンターノの詩による6つの歌曲より

ヴォルフ メーリケ歌曲集より他

ミヨー 4つのロンサールの歌

シェーンベルグ 4つの歌 Op.2

ウルマン R.フーフによる5つの愛の歌 Op.26

(写真はシルクドソレイユシアターで本文とは関係ありません)

梅雨明け

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IMG_0476一昨日(7/9)梅雨が明けて、本当の夏になりました!

朝起きて外を見ると、青い空にのびのびとした緑の木々が目に飛び込んできます。うわ〜今日も暑いな、と確信して一日が始まります。

この季節は楽器にとっても辛い季節です。

ケースを閉めっぱなしにしてしまうと、中が熱くなってしまいます。弾いても弾かなくても、ケースを開けて、楽器の健康チェックをしましょう。

練習する時は、室内の湿度はもちろんですが、手や首などから出る汗をよく拭き取って、楽器に余分な湿度を残さないようにしましょう。今年はエアコンの使用を控え気味にしている方が多いと思うので、特に気をつけたいことですね。

人にも楽器にも過酷な季節です。労りながら、乗り切りましょう!

健康の大切さ

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DSC_1544梅雨らしい毎日が続いています。

5月の終わりから体調を崩してしまい、レッスンをお休みさせていただくことになってしまい、生徒さんや職場の方にたくさん迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。

健康管理も仕事のうち、と普段から気をつけてはいたのですが、病気になる時はなるものですね。。。思うようにならないもどかしさを感じる毎日です。

でも、病気をすることで得られることもありました。

自分の生活や体と向き合うきっかけが出来たり、家族の有り難さを感じたり、健康のありがたさを実感したり。時間がたくさんあったので、いろいろなことをゆっくり考えることが出来たのも収穫でした。

お休みします、と電話やメールで連絡させていただくと、こちらが迷惑をかけているのに、心配してくださったり、温かいメッセージを送ってくださったり、本当に優しく許してくださって、感謝感謝です。だいぶ元気になってきたので、試験や発表会にむけて、精一杯お手伝いさせていただきます。ありがとうございました。

あらためて健康の大切さを実感したので、日々の暮らし方に注意しながら、元気に過ごしたいと思います。

さわやかな体験

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長野県の上田という所にある牧場で、馬に乗る体験をしました。

以前マザー牧場で、パッカパッカとお子さんがポニーに乗るような体験をしただけなので、全くの初心者ですが、こちらの牧場では、初心者でも、場内だけではなくて近所の森の中を馬に乗って散歩できるということだったので面白そうだと思い、楽しみにしていました。

この牧場には、福島県で被災した馬が3頭いました。他の馬に比べると痩せていてあばら骨が浮き上がっていました。牧場の中で、元気に遊んでいましたが、心のケアが必要なのだそうです。優しい預かり主の元で、元気を取り戻してほしいです。私にはにんじんを買って、募金することしかできませんでしたが、祈っています。

乗馬の方は、まず、体育館のようなところでトレーナーの先生と基本的なことを練習して、それから外へ出ました。山の中を、馬の心地よい背中の上で、きれいな空気を吸いながら散歩する、、、とても気持ちの良い時間でした。

優しい顔の白馬のハルカちゃん。どうもありがとうね。

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