ありがとうございました

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DSC_1534昨日、音の花束コンサートを終えることができました。

ご来場くださったお客様に心より感謝を申し上げます。お客様の温かい拍手のおかげで、最後まで演奏することができました。競演してくださった和のメンバー、ヴィオラの荒井さん、ソプラノの池上さん、ピアニストの藤井さん、お手伝いをしてくださった皆様に、心から感謝しています。ありがとうございました。

和にとっては結成からちょうど1年の節目の演奏となりました。このこともとても有り難いことでした。

個人的にはまたまた新しい課題がたくさん与えられたので、それらと向き合いながら、またぼちぼち前進したいと思っています。本番に向かうまでの練習期間はもちろんですが、本番は自分のありのままが出るので、とても気付かされることが多いのです。今回は今年の初めから始めた、基礎練習の成果が少し出せました。基礎に立ち返って毎日毎日同じことを繰り返すことは自信につながるのですね。あらためて実感しました。

あっと言う間に5月も半ば!!さわやかな気候の日が多いので、楽器がよく鳴ります。梅雨入り前のほんのわずかな貴重な季節なので、楽器ともたくさん向き合いたいと思っています。

おめでとう

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DSC_0764新学期が始まりました。

先週は、勤めている幼稚園の入園式、音楽教室の修了式と始業式がありました。

音楽教室は高校3年生が最高学年なので、大学生になった生徒さんたちは修了ということになります。

今回は、6年間、一緒に音楽をしてきた生徒さんが修了しました。

彼女はけっして目立つ人ではありません。そして、目立ちたがりの人でもありません。でも、とても存在感のある人です。

6年の間には、いろいろなことがありました。時には涙を流すこともあったし、スランプに陥ることもありました。その度にそこから逃げずに、ちゃんと向き合って克服しました。彼女は音楽の専門家になる道は選びませんでしたが、ヴァイオリンが大好きなのでこれからも続けるそうです。10代の大半の時間、毎週関わらせていただいた生徒さんが音楽を純粋に愛する人になってくれて、こんなに嬉しいことはありません。

彼女は、中学、高校と弦楽合奏クラブに所属して、部長として後輩をひっぱっていましたし、教室の弦楽合奏でも、もともと持っている、アンサンブルできる能力を発揮していました。個人レッスンだけではなくて、いろいろな経験を通して成長したのだと思います。

アンサンブルの能力というのは、とても貴重な才能です。ソロでいくら上手でも、アンサンブルが苦手な人もいます。

アンサンブルは、人間関係と同じだと思います。大勢の中で自分の役割を察知して和を保つこと、これは、案外難しいことです。特に若い頃は、自分の存在を無意識に強く主張してしまったり、逆に、なるべく目立たないようにと引っ込んでしまったりするものです。ありのままの自分ではいけない、と思いながらも良い方法がわからなくなってしまうのです。音の世界でも、同じことが起こります。他人と一緒に音楽を創ることで、調和することを学んでいくのです。

彼女は、もともと自分を張る性格ではなく、他人を素直に認めることができる人でした。音楽も同じで、時にはもっと強く表現してほしいなと思いますが、アンサンブルをする時には貴重な存在になりました。これから大学を出て、社会に出ていく時に、この才能は宝になるでしょう。誰からも愛されて、誰をも愛する人のまま、幸せな人生を歩んでほしいと願っています。

修了おめでとう!そして、ありがとう!

音の花束

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4月になりました。桜も咲き始め、ジンチョウゲのよい薫りがする季節になりました。

昨年末から準備をしてきたコンサートがいよいよ来月に迫ってきました。

このコンサートは、nagomiのメンバーのピアニストの長島さんが同級生の方々と定期的に行っているものですが、今回はぜひトリオで、とクラリネットの大迫さんとわたしに声をかけてくださって実現するものです。

ヴィオラのソロ、ソプラノの独唱、そしてトリオによるジョイントコンサートです。

きれいな花束になるように進化中です。

貴重な経験

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少し前のことになりますが、3月の初旬にお寺での録音という、とても貴重なおもしろい経験をさせていただきました。

録音といえば、スタジオやホールでするのが大半ですが、今回はお寺!しかも九州!!お話をいただいた時から、ずっと楽しみにしていました。

歌うのは原みどりさんとおっしゃる、独特な歌い回しがとても魅力的な歌手の方です。4年程前にも録音とライブに参加させていただきました。その時のみどりさんは独身でしたが、2年前にご結婚されて、今は九州に住んでいらっしゃいます。今回は、みどりさんのお宅の隣のお寺の本堂をスタジオにして、沢山の機材を持ち込んでの録音となりました。バンドは弾き語りのみどりさんの他に、ギター、トロンボーン、それに弦楽カルテット。プロデューサーのホッピー神山さんとエンジニアの方の仕切りでどんどん録音していきます。

福聚寺というお寺は、もともとは久留米藩お抱えのお寺で、菩提寺ではなくて、祈願寺だったそうです。そのために、本堂の中心が板の間になっています。板はただ置いてあるだけで、板の下は土だそうです。(地面の気が昇ってきやすいようになっているそうです。)そのせいか、とても寒いのです。冷気も上がってきてしまうのですね。弾き語りのみどりさんは特に寒かったことと思います。体を温めながら、素晴らしい説得力で言葉を紡いでいきます。

お寺の外には、樹齢500年の椿の木や、樹齢1200年のイヌマキの木があったり、佐賀県の天然記念物のカケガラスが巣を作っていたり、風情溢れる環境があり、静かで穏やかな時間が流れていました。

みどりさんのお宅には、21歳になるピッピちゃんという猫がいました。まぁかわいいこととといったらありません。こんな風に柔らかく優しく年を重ねていけたら、、、なんて思ってしまいました。かわいがってもらっているから可愛いのか、可愛いからかわいがられるのか???

一日目の夜は、焼き鳥屋さんへ連れて行っていただきました。久留米は、日本一、焼き鳥屋さんが多い町だそうです。焼き鳥屋さんですが、豚肉のメニューが多いことにビックリです。それと、キャベツをちぎったものがお皿に山盛りに出てくるのも、関東では珍しいことのように感じました。写真は豚足です。焼いた豚足に、特製のポン酢がかかっていました。普段は好んでは食べませんが、この豚足は美味しかったです。

二日目は、歌も歌ってしまいました♪もちろんコーラスですが。おもしろい体験でした〜

二日目は時間が沢山あったので、和尚さんと奥様とおしゃべりができました。初対面なのに、全く緊張しないでなんでもない話ができる。これって素晴らしいことだと思いました。お二人のおおらかな空気にすっかり和ませていただき、お茶とお菓子をたくさんいただきました。

この写真のお坊さん。とっても偉い方にみえますが、、、実はトロンボーンの方で〜す。よく見ると裾からジーパンが!こんな貴重な衣装を惜しげもなく貸してくださる和尚さん。ありがとうございます!

帰りは、博多に寄りました。懐かしい博多座や、商店街を散歩して、美味しい長崎料理を食べて、最終の飛行機で羽田へ向かいました。

飛行機といえば、2年程前から機内に持ち込める手荷物の大きさが規制され、楽器を持っての移動が不自由になりました。今回も、行きの飛行機ですったもんだしましたが、航空会社によって料金も規格も違っているようです。今回はスカイマークでしたが、AB券が¥15000、重さ、長さなどしっかり計られて、座席に乗せる時もスタッフの方が大騒ぎでしたが、他の会社だと¥10000、わりとおおらかに持ち込ませてくれるようです。そんなことも経験してみないとわからないことですね。

お土産もたくさん買ってきました。震災で関東のスーパーからインスタント食品が消えていますが、我が家ではこのお土産がとても役にたちました。ナポリタンとラーメンを薦めてくださった、みどりさんのご主人、満平さんに感謝です。

停電

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地震があった3月11日、5時間の停電を生まれて初めて経験しました。

それから何度か計画停電による停電を体験しました。

昼間の停電ではそれほど困ることはありませんが、暗くなってからの停電は不自由です。外も真っ暗になってしまうので、何も見えなくなります。そこで、ろうそくを使うことになりました。

台所へも、お手洗いへも、洗面所へも持ち手の付いたろうそくを持って動きます。テレビもパソコンも使えないので、ろうそくの灯りで本を読んだり、書き物をしたりして時間を過ごします。どんどん寒くなるので、湯たんぽを抱いて、毛布を腰に巻いて、、、そして3時間ほど経つと、突然、一気に電気が付きます。電気の便利さを実感する瞬間です。

被災地ではもっともっと寒さと不自由さに苦労をされているんだな、と考えざるを得ません。夏にも大規模な計画停電が行われるそうですが、自分にも出来る最大の節電が停電だと思うので、協力していきたいと思います。

今年のわたしたち夫婦の結婚記念日(3/20)のプレゼントは、大きなろうそくになりました。

3月

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DSC_06523月、早くも後半です。この間クリスマスだったのになあ、、、なんて思ってしまいます。

3月といえば年度末。卒業や新学年にむけての準備が始まります。

勤めている幼稚園、音楽教室でも、この一年間の集大成となる行事がありました。幼稚園では音楽会が、音楽教室内ではコンサートと銘打った試験がありました。

幼稚園の音楽会は、それぞれのクラスが、一年間の成長の成果を歌や合奏や劇などで発表します。年長のふたつのクラスが、ヴァイオリンの発表もしました。一年間だけのお付き合いの園児たちの最後の姿だと思うと、毎回、ホッとしつつも寂しい気がします。こちらは、とにかくみんなで楽しく一緒に演奏できれば良いので気持ちが楽なのですが、音楽教室の試験の方はそうはいきません!

試験は、それぞれの努力の結果が見事に表れます。(良くも悪くも、、、)

単なる発表会ではなく試験なので、競争もあり、尋常ではない緊張感の中で演奏をすることになります。小さい子どもにそんなことが必要なのだろうか?とお考えになる方もいらっしゃいます。確かに楽しく楽しく、どんな演奏をしようがおかまいなしで、拍手をもらってお花をもらって、、、という発表会も良いと思います。でも少し厳しい環境の中で、自分の外面も内面もさらけ出さなくてはいけない環境から得られる自信は、人生の財産になると思います。ただし、逆に、挫折感を味わう体験になってしまうこともあるため、教える側はそんなことにならないように必死になります。生徒さんはそれぞれ違う人間なので、マニュアルはありませんし、予測不可能な事態が起こります。順調に進んできたのに、ある時に変なクセを突然つけてきたり、暗譜が出来なくて負のスパイラルに入ったり、、、。ど〜したの〜!?と叫びたくなるようなことがあるのです。それを微調整しながら、やる気を失わない程度に叱咤激励して。。。先生恐いって思ってるだろうな、と思いながら。。。

いつも本番を聴きながら思うのです。今の演奏は2〜3ヶ月前の実力だな、と。昨日出来たから、今日の試験でも出来るわけではないのです。頭で理解して体にしみ込むまでには、時間がかかるのです。つまり、直前のお尻に火がついてからの練習ではなく、なんでもない毎日のコツコツ努力が大事なのです。地道にしてきたボウイングの練習、音階、練習曲、それらが集大成して本番に演奏できるのですね。

でも、どんな演奏であれ、終わった後は健闘を称えます。大勢の人の前で演奏できたことが、まずはそれだけで素晴らしいことなのですから!

音楽を勉強して、人の前に立って自分のことを発表する体験をしてきた人にとって、消しゴムで何度でも消して書き直せる試験はなんと有り難いことか!!中学や高校、大学の受験に挑もうとしている生徒さんたちには、きっと、この緊張の体験が生かされると思います。楽器を学ぶことは、単に演奏することにとどまらず、沢山のことを知らず知らずに学ぶことになるのですね。

試験を通して、生徒さんそれぞれの課題が見えました。春休みの間に、個々の作戦を練っています。上手く演奏させるのがわたしの仕事です。弾けなければ楽しくなんてありませんよね。4月から、それぞれの作戦を実行に移そうとわくわくしています。わたしも日々勉強です。

震災

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東北関東大震災から10日が過ぎました。 被災された皆様に、心から、お見舞い申し上げます。

関東では、だんだんと落ち着いてきましたが、まだまだ地震があったり、停電があったりの毎日です。どうぞ皆様、気をつけてお過ごしください。

私の家では、明日からまた、日に1〜2回の停電が始まると思います。信号機が付かなかったり、月明かりしかなくなることもあるので、いらっしゃる時に不安がある時は遠慮なくお休みくださいね。

震災と原発の故障の影響で、勤めている幼稚園では卒園式が中止になりました。きっと、同じような環境の幼稚園や学校がたくさんあると思います。でも、卒園や卒業、進級がおめでたいことに変わりはありません。それぞれに、区切りの春を楽しんでくださいね。

わたしは、節電と節約を心がける、見直しの春を過ごしたいと思います。

楽しかった〜!

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昨日はバレンタインが近いし、わたしの誕生月だし、ということで二人で出かけました。

まずは、弟の奥さんの友人の方が開いているお店にゴハンを食べに行きました。弟たちに連れて行ってもらってから、すっかり気に入ってしまい、近くに行くことがあると寄っています。代々木八幡か、代々木上原から徒歩3分くらいのところにある、CROSSBRED KITCHENというお店です。何を注文しても、美味しいですよ〜。ハズレたことがありません。

その後、メインイベント、友人のご主人さまのライブに行ってきました。

川久保秀一さんという、素敵な歌手の方です。この方の創る曲も歌詞も、そして歌声もすごく素敵なのですが、昨晩は多彩なゲストの歌とトークで、より一層楽しいライブでした。

80年代、90年代が青春ど真ん中!!のわたしたちにとっては、テレビの中の別世界の芸能人が次々と登場して、笑いと感動のあっという間の3時間でした。

FIELD OF VIEWやTMネットワークはまさに人気絶頂期に観て聴いてました。浅丘雄也さんって、本当に歌がうまいです。ずっと聴いていたい歌でした。 TMには人生を狂わされた人も多くいましたよね。。。TMは多摩っていう意味だそうですよ〜

トークゲストの作詞家の松井五郎さんは、2300曲くらい作詞されているそうです。しかも、かかっても3時間で詩を完成させてしまうとか。スゴいですね〜。かわいらしいお顔の小柄な方でしたが、オーラが豊かでした。川久保さんの曲に松井さんが詩を付けた新曲も披露されて、貴重な場面に遭遇出来たようです。2曲ありましたが、どちらも良かったです。近々発売される川久保さんのCDに入るそうなので、これから世の中に知られていくのかもしれません。

ライブはやっぱり良いですね〜!また一週間、頑張ろう!!という活力がわきました♪

感動!

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先日、久しぶりにミュージカルを観ました。エディット  ピアフの半生を描いた舞台です。

シャンソンが好きなのと、主演が元宝塚トップスターの安蘭けいさんだったのとで、ずっと楽しみにしていました。安蘭さんは歌がうまい俳優さんなので、沢山の歌を聴けるのが楽しみでした。でも、歌だけではなくて、演技も素晴らしくて、どっぷりと引き込まれました。10代、20代、30代、40代と年代ごとにとても一人の俳優さんが演じているとは思えないほど見事に演じ分けていて、一人の女性の人生を一緒に歩んだように観終わった時はどーんと疲れていました。

エディット ピアフは、20世紀前半に活躍したシャンソン歌手です。たくさんの恋をして、失恋して、それを歌にしてステージに立って、多くのファンを魅了しました。

少しハスキーな、迫力のある歌声を初めてレコードで聴いたとき、何を歌っているのかはわからなかったけど、なんだかすごいな、と感じたのを覚えています。

このミュージカルでは、日本語で歌われているので、愛の賛歌、パリの空の下、バラ色の人生、パダンパダン、水に流してなどの数々の名曲が、どんな歌詞で、人生のどの場面でどんな風に創られたのかを知ることができました。出演されている他の俳優さんたちも名優揃いで、笑いあり、涙ありの幸せな3時間を過ごすことができました。

あ〜、やっぱり生の芸術は素晴らしいです!感動でした。