もう一冊 

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DSC_0570こころを読んだ感想を書いてみたら、読んだ本のことを書き留めておくのは楽しい、ということに気がついてしまいました。

勢いづいて、もう一冊、感想文を書いてみます。(感想ではないか。。。)

宮部みゆきさんの『地下街の雨』を読みました。

短編が7作入っている本ですが、全部、不思議な不思議なお話でした。中には少し背筋が寒くなるような話もありますが、どれも面白いです。

本の裏表紙に載っているあらすじを引用します。

同僚との挙式が直前で破談になり、逃げるように会社を辞めた麻子。ビジネス街の喫茶店で働きはじめた彼女に<あの女>が近づいてきた本当の理由は‥。

なになに???と興味を惹かれませんか?

これから読みたいと思う方がいらっしゃるかもしれないので、あらすじは書きませんが、地下街の雨、というキーワードがなんだかとても良いのです。

地下街にいると天気がわからない。濡れた傘を持っている人をみて、雨が降っているんだなと知る。自分の頭上に雨が降っているなんて想像もしなかったのに、雨が降っていた。

自分が想像しているように物事が進んでいると思っていたらそうではなかった。日々、体験することです。

人生、思った通りにいかないのが当たり前だけど、それを「地下街の雨」という言葉にすると、なんだか捉え方が変わる気がします。