富士山を見に

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BMCC_1_2013-10-13_1608_C0018_00018010月に入っても台風が次々にやってくる、変わった秋の日が続いています。

そんな中にも秋らしい、爽やかな日はあるものです。思い立って富士山を見に行ってきました。

東名高速道路の御殿場インターで下りて、かつ栄というトンカツ屋さんで『かつ栄バーガー』を買って、富士山方面へ。そして、水が塚公園という富士山のふもとにある所へ行きました。ここは駐車場と広い芝生の広場があるだけの公園なのですが、まさに目の前に、というか真上に富士山が見られるので、とても気持ちの良い場所です。ほんの一瞬だけ富士山の頭が見えましたが、残念ながら雲が多く、あっという間に隠れてしまいました。

ここでお昼を食べてから、まかいの牧場へ行きました。ここも何度か遊びに来ているのですが、『まかい』というのが創設者の名字だとは、今回初めて知りました。

この牧場には、羊とヤギがたくさんいます。放牧されていたり、一緒にお散歩できたり、餌付けができたり、どこにでも羊とヤギがいるのです。他にはウサギや牛や馬や豚もいます。

とても広い牧場で、動物がいない場所にはお花畑があったり、ハンモックがあったり、畑があったり、パターゴルフのようなゲームを楽しめる所があったり、キャンドルやピザやソーセージを手作りするコーナーがあったりと、一周するといろいろ楽しめ、さらにとても良い運動になる場所です。

今回は初めて、羊の餌付けをしてみました。犬には慣れているのですが、羊のことは全く解らないので、最初は怖かったのですが、噛み付いてくることはないとわかったので、安心しました。長い舌をひゅるるっと出して、手のひらに乗せた餌を絡めとっていく感じです。手のひらの感触が独特でした。

この牧場からもきれいに富士山が見えるのですが、やはり雲が多くて残念ながら見られませんでした。でも、空気がきれいで、動物と沢山ふれあって、楽しい時間でした。

一泊して、高速が混まない時間のうちに帰ってきました。

富士山はあまり見えなかったけれど、美しい景色とかわいい動物に癒され、美味しい空気と食事で満たされた二日間でした。

お誕生日会

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九月はと弟の奥さんの誕生日があり、毎年集まってお祝いをしています。

今年もみんなで楽しい時間を過ごしました。

普段はみんなそれぞれ忙しくて、声を聞くことも滅多にないのですが、春、初夏、秋、冬、と季節ごとに集まって、美味しいごはんを食べながら話をしていると、温かい気持ちになります。

食事会には参加できませんが、大事な家族である二匹の犬、ベルとモモもみんなが遊びに行くと喜んでくれます。二匹とももうおばあちゃんで、病気になることも増えてきましたが、まだまだ元気です!

顔と音

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5G9A0463音楽は音の連続です。ヴァイオリンは、リズム、音程、ハーモニーという音楽の三要素に加えて、音色が大切です。わたしの所では、レッスンの始めにボウイングの練習として、AかDの音を四分音符、二分音符、全音符、と弾くことを行っています。楽器を鳴らして、良い音を探す習慣をつけてもらいたいと思って、行っています。

この練習は、他の先生から移って来られた方には、不思議なようで、なかなかひとつの音を集中して弾くことをしてくれません。すぐに中止して、なんで同じ音ばっかり弾くの?というような顔でわたしを見たりします。それでも、よい音、という感覚が身に付いていらっしゃれば、それでよいのですが、音に無頓着に弾いてしまうことが習慣になってしまっている場合、その練習を習慣にしてもらいたいのですが、なかなか伝わりません。

ただやりなさい、といってもつまらないからしないのですね。

自分の音を聴きましょう、とか、良い音で弾きましょう、と言うだけでは生徒さんには伝わりません。どうしたらわかってもらえるのかな、と長い間考えてきました。そして、こんな伝え方はどうだろう!と思って、話し始めたのが、顔と音の話です。自分の顔は、決して自分の肉眼で見ることはできません。音も、自分の音を楽器から離れて聴くことはできません。この共通点から考えついたことです。

わたしたちは朝起きて、学校や仕事に行く前には必ず、顔を洗って、髪を整えます。鏡を見て、清潔に、さらにきれいに見えるように、そして何よりも、他の人に不愉快を与えないように整えます。自宅から外に出かけて行く時の自分の姿に、責任持つということです。それと同じで、音もゴミの付いていないすっきりとして、美しく、他の人に耳障りでない音を出すことが、マナーであり、責任なのではないでしょうか。

小学生以上の方には、この話をしてみています。言葉や、話し方は年齢に応じて変えています。中学生くらいになると、大体の方は理解してくれるようです。そして、丁寧にボウイングの練習をするように努力を始めてくれます。

良い音は、自分の耳で自分の出している音をよく聴けるようになれば、必ず見つかります。自分の音に耳を傾けることが美しい音への第一歩です。

弾く、という運動の方に気持ちが偏って、きれいな音を出す、という、音楽することにまで意識が行き届かないのは、もったいない!楽器を弾く楽しみを半分しか知らないままではもったいないです!!良い音を目指すことを忘れないでほしいのです。

きっと、もっと良い伝え方があると思うので、考え続けていきます。

(以前の写真は、文章と無関係なものを掲載しておりましたが、誤解を招く恐れがあるため変更いたしました。おわび申し上げます。)

少しずつ秋

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-08-12_1617_C0000_000024暑かった八月が過ぎて、朝晩は涼しくなりましたね。

ずっと夏休みだった幼稚園と音楽教室も始まりました。自宅の教室も、皆さん学校が始まって、通常のペースに戻りました。

夏休みにも頑張って練習した人、夏休みはゆっくり休んだ人、それぞれでしたが、また気持ちを新しくして、頑張ってほしいな、と思います。

自分の夏休みを振り返ってみると、今年は充実していたな、と感じます。

コンクールに挑戦した生徒さんのおかげで、気を抜くこと無くレッスンができましたし、それに伴って自分の勉強も出来ました。しっかり遊びにも行きましたし、久しぶりにお友だちに会うこともできました。

良い夏だったな〜と懐かしく思いながら、朝のラッシュの電車に乗る生活に戻っています。

秋は、教室の前期試験、加藤ヴァイオリン教室の発表会、自分の演奏と盛りだくさんです。頑張ります!

おめでとう!

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-08-11_1229_C0006_000162暑い暑い夏休み、楽しいことや旅行をするだけではなくて、自分で決めたことにチャレンジする子どもたちがいます。

お盆の最中、二人の小さな生徒さんが、コンクールに挑戦しました。二人ともコンクールは初挑戦です。

誰に強制されたわけでもなく、自分で決めて挑戦しました。きっと遊びにも行きたかったでしょうし、逃げ出したくなることもあったと思いますが、練習に練習を重ねて、挑戦しました。

結果は二人とも合格!!

頑張りすぎたのか、直前に体調を崩してしまったり、緊張しすぎて伴奏合わせで頭が真っ白になってしまったり、いろいろなことがありながらも本番は立派に演奏していました。

夏休みのがんばりが九月からの成長に繋がります。二人のこれからの成長が楽しみです。

この経験を通して、わたしにも新しい課題が見つかりました。わたしも負けないように頑張らなければ、と気合いが入りました。

挑戦したお二人はもちろんですが、そのがんばりを支えたご家族の皆様も大変だったと思います。お疲れさまでした。ゆっくり休んで、また上手になるように練習しましょう!

北陸旅行

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残暑お見舞い申し上げます

暑い暑い夏、今年も旅行に行ってきました。

主人の実家のある福井に行く途中、わたしの叔父の住む新潟に行き、帰りには金沢と富山に寄りました。

新潟では民謡ながしと花火、福井では恐竜博物館(当日は偶然にも秋篠宮長男悠仁さまもご訪問され閉館時間が早くなっていました)、金沢では21世紀美術館と兼六園、富山では黒部ダムを見ました。北陸の名所と美味しいものを堪能しました。

今回は普段は会えない親戚に会えることが楽しみでしたが、叔父や叔母、義理の母とゆっくりとお話ができて、とても良かったと思っています。

今回も片道500km以上も運転してくれて、旅行の計画を立ててくれた夫に大感謝です!!

ビデオ画像を貼付けましたので、左下の三角ボタンをクリックして再生ください。右下のHDボタン(ON:青)をクリックすると画質が良くなります。

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-07-20_1031_C0000_000024梅雨が明けて、夏が来ました!

勤めている幼稚園も音楽教室も、ヴァイオリンのレッスンは夏期休暇に入りました。

幼稚園では、今学期の終わりにヴァイオリン参観がありました。

普段の授業風景を見ていただいた後に、お母さまたちに楽器を弾く体験をしていただきます。いつもお子様から話を聞くだけだったヴァイオリンを、実際に弾いてみていただいて、面白さと大変さを知ってもらおうというのがねらいです。

この体験の時は、いつも子どもたちにしているように、お母様方の手を補助して、正しい持ち方に導いていくのですが、いろいろな面白い発見があります。例えば、親子で手の特徴が同じだな、とか、手の形は違うけどクセが似ているな、とか。さすがは親子ですね。

似ていることにも驚きますが、わたしが一番驚いたのはお母さまたちの手です。普段、わたしは子どもたちの手を触ります。大人の方の手に触れることは、滅多にありません。子どもたちの手は、柔らかくて、すべすべしていますが、お母さまたちの手は、思いの外硬いのです。『おかあさん』という童謡がありますが、洗濯したり、お料理したり、お母さんはいつも働いているのですね。

どの子もみんなお母さんが大好きで、お母さんがちゃんと弾いているかな〜?と心配なのか、窓の外からこっそり見ている子がたくさんいました。どの子も、お母さんの働く手のおかげで大きくなっているんだな、そんなことを実感する参観日でした。

音階!音階!音階!

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-06-30_1211_C0000_000024ヴァイオリンを上手に弾きたいのなら、欠かしてはいけない練習のひとつに音階があります。

わたしは小さいとき、音階の練習が大嫌いでした。よく半分寝ながら弾いて、母に怒られました。あの頃は音階の重要性を全く理解していなかったので、もったいない時間の使い方をしてしまっていました。

でも、学生を終わって、社会に出て、年々、音階の大切さを感じるようになりました。現在も日々必要を実感し、必ず練習しています。

音階は文字通り、音の階段です。上って下りるだけのとてもシンプルな音の並びなのに、正しく弾くのは難しい。音と音の距離を目と耳で測りながら、ゆっくりと慎重に、まずはゆっくりと。ゆっくりできたら、音価を半分にしてスラーをつけて。さらに音価を半分にして。時にはスタッカートやマルテラートで弾いたり、符点のリズムで弾いたり、練習の方法はたくさんあります。普通の音階ができたら、アルペジオや重音でのスケールも練習します。

音階は全ての音楽の基本です。例えば、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみてください。ほとんど音階とアルペジオで出来ています。

ある寄せ集めのオーケストラのエキストラをした時のことですが、練習が始まる前に、席について楽器を用意していると、そこここで音階が聴こえてきました。この音階が上手いのです。パラパラ〜といとも簡単に弾いているのですが、正確で美しい!用意もそこそこにじーっと見てしまいました。そのオーケストラは、N饗や日本を代表するソリストが、年に一度、第九を弾くために集まってくるというもので、わたしなんかが本当ならば混じってはいけないような方々が勢揃いしていました。そんな大御所たちでも、音階を練習することが新鮮で、感動し、もちろん第九も感動でしたが、それ以上に強烈な印象で残っています。

音階を弾くことは、ビキニで町中を歩くくらいの恥ずかしさで、自分の実力をさらけ出すことになります。手を抜けないワケです。音階を人の前で弾くことはあまりありませんが、音階の精度を上げておくことは、音楽全てに通じるということですから、地道に続けなければいけないですね。見方を変えれば、練習すれば必ず正確に弾けるようになるのが音階ですから、練習しない手はありません。頑張りましょう。

わたしも勉強です

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P1020125六月に入り、雨の季節が続いていますね。

この一ヶ月は、あっという間に過ぎた気がします。日々の仕事を、というか、目の前のことをどうするかだけで頭がいっぱいでした。特別忙しかったわけではなかったのですが、年度が変わってからの環境の変化による新鮮味が薄れてきた反面、冷静に考えるべきことが見えてきたので、頭ばかり使っているせいかもしれません。

おかげさまで、新しい幼稚園での仕事では、新しい同僚から沢山のことを学ばせていただいて、園児たちからは、毎回パワーをもらっています。音楽教室での仕事は、新しく弦楽合奏の授業を担当し、先輩の先生方からノウハウを教わっています。そして、この加藤ヴァイオリン教室は、来てくださる生徒さんが増えて、秋の発表会に向けて練習に励んでいます。

日々、教える仕事をしていると、音楽について、教える方法について、本当に沢山考えることがあります。生徒さんはそれぞれ全く違うので、いつも新しい問題にぶつかります。その分、わたしの引き出しは増えていくので有り難いことですが、悩むので、引き出しとなるまでには少し時間がかかります。

上手く弾けないのには必ず原因があります。まず、その原因を見つけなければ先には進めません。原因が見つかれば、1/3くらいは解決したようなものだと思います。それから、原因を理解してもらいます。どんなに小さい方であっても、難しくて解らないかもしれないな、と思っても、お話することにしています。ご自分で原因を理解したら、またまた1/3は解決です。それから改善する方法をいくつか考えて、試します。その方法が合っていなければ、改善しませんから、また新しい方法を考えます。この繰り返しがレッスンです。

改善の方法が引き出しになっていくのですが、言い回しや例えは、生徒さんによって変えないと伝わりません。面白いなあと思います。

幼稚園や音楽教室で、同僚の先生方の使う言葉や方法をみることは、とても参考になります。こんな風に言えば伝わるんだな、とか、なるほどそういう方法は知らなかったな、と思ったものは持ち帰って試してみたりしています。日々勉強です。

教える仕事を始めて速いものでもう20年!!最近、やっとこの仕事の楽しさを実感できるようになってきました。もちろん正直なところ、嫌なことも起こります。でも、生徒さんの成長を見て行ける毎日はとても楽しいことです。生徒さんを通して、同じ曲を何度も何度も勉強できることや、深めていけることも楽しいことです。ひとりの生徒さんを普通にしっかり弾けるようにするには、何年もかかります。でも、だからこそ、成長が嬉しいのです。生徒さんたちの人生の、ほんの一時期だけの関わりですが、その貴重な時間を大事に大事にレッスンしていきたいと思っています。

久しぶりの試験

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IMG_0596b連休前の木曜日、試験、というものを久しぶりに体験しました。

修士課程の3年生のマリンバ専攻の高橋治子さんの試験にお付き合いでした。

リサイタル形式の試験で、わたしはその中の一曲だけの共演でした。

でも、専攻の違う方と勉強するというのはとても面白いことで、さらに、レッスンも受けられたので、わたしにとっては非常によい経験となりました。

マリンバは打楽器、ヴァイオリンは擦弦楽器、音の出し方が違います。この音の質も特徴も全くちがう楽器を、Kennji Bunchiという作曲家が融合させた曲を演奏しました。マリンバが得意とする縦の音楽(拍を重視)とヴァイオリンが得意とする横の音楽(フレーズを重視)とを面白く絡めながら、お互いの楽器を人間に見立てて、自己主張をする→ケンカする→歩み寄る→仲良くなる、という一連の流れで6楽章が続けて演奏されます。

久しぶりに学生さんの世界を垣間みて、学生っていいなぁ、と思いました。純粋に、思い切り打ち込んで勉強できるのは学生の時だけなのですね。でも、戻りたいとは思わないところが不思議です。仕事をすることで世界が広がるし、仕事をしながら勉強することが当たり前になっているのでしょう。音楽の勉強には終わりがないので、どんな状況でも続けていけるのが幸せなことですね。

写真は演奏後、マリンバの高橋治子さんと撮りました。