勤めている幼稚園も音楽教室も、ヴァイオリンのレッスンは夏期休暇に入りました。
幼稚園では、今学期の終わりにヴァイオリン参観がありました。
普段の授業風景を見ていただいた後に、お母さまたちに楽器を弾く体験をしていただきます。いつもお子様から話を聞くだけだったヴァイオリンを、実際に弾いてみていただいて、面白さと大変さを知ってもらおうというのがねらいです。
この体験の時は、いつも子どもたちにしているように、お母様方の手を補助して、正しい持ち方に導いていくのですが、いろいろな面白い発見があります。例えば、親子で手の特徴が同じだな、とか、手の形は違うけどクセが似ているな、とか。さすがは親子ですね。
似ていることにも驚きますが、わたしが一番驚いたのはお母さまたちの手です。普段、わたしは子どもたちの手を触ります。大人の方の手に触れることは、滅多にありません。子どもたちの手は、柔らかくて、すべすべしていますが、お母さまたちの手は、思いの外硬いのです。『おかあさん』という童謡がありますが、洗濯したり、お料理したり、お母さんはいつも働いているのですね。
どの子もみんなお母さんが大好きで、お母さんがちゃんと弾いているかな〜?と心配なのか、窓の外からこっそり見ている子がたくさんいました。どの子も、お母さんの働く手のおかげで大きくなっているんだな、そんなことを実感する参観日でした。