寒い季節になりました。
前回の発表会から半年程経ちました。そろそろまた、練習の成果を発表する目標を作りたいなと思い、年度末の3月24日に勉強会をすることにしました。
今回は、お互いの演奏をきちんと聴いて学び合えるように、発表会のような大きなホールではなくて、演奏者とお客様が同じ目線で楽しむ場所を選びました。
さらに、初めての試みとして、みんなで合奏をします!お互いの音を合わせる楽しみは、弦楽器ならではです。ドキドキしながら、楽しんでくださいね。
3日水曜日に、とても久しぶりに『さんぽみち』で演奏しました。
『さんぽみち』は栄公会堂の地下にある、喫茶店です。栄ソリスティのメンバーが、毎週水曜日の午後、コンサートをしています。
今回は、ヴァイオリニストの河村さんと一緒に、ヴァイオリン2本の演奏を中心にプログラムを組みました。最後はピアノの石橋さんに加わっていただいて、くるみ割り人形から数曲演奏して、華やかに終わることができました。
あいにくのお天気でしたが、大勢のお客様に聴いていただけて、嬉しいコンサートでした。ありがとうございました。
写真の通り、すぐ目の前で聴いていただけるので、緊張しますが、反応もダイレクトなので、とっても勉強になります。
ソリスティでは、11月4日にリリスホールで『素敵なすてきなクラシックコンサート』を開催します。わたしも河村さん、石橋さんと一緒に少しだけ出演致します。
ワンコインコンサート(¥500)です。お気軽に足を運んでいただけたら嬉しいです。
三浦しをん著『舟を編む』という本です。
一冊の辞書が出来上がるまでの編集部の苦労と、編集に携わる人とその周りの人たちのお話です。
『辞書は言葉を編む舟だ』こんな風に辞書というものを味わったことはありませんでした。23万語あまりの言葉を整理していく作業の大変さは、この本と出会わなければ興味を持つことがなかったかもしれません。さらに、この本に出てくる人たち(猫も)が魅力的な人ばかりなのです。来年、映画が公開されるそうですが、誰が誰を演じるのかなと楽しみになってしまいます。
笑ったり泣いたりしてしまうので、電車の中で読む時は要注意です。
読んでみてください!!絶対おすすめです!
ヴァイオリンは相川麻里子さんという方で、以前お仕事でお世話になった方です。お仕事をご一緒させていただいた時、ものすごく上手くて、なんだこの人!?と衝撃を受けました。経歴を知って、あぁなるほど、と思いましたが、一流の演奏家にもかかわらずとても気さくで、おもしろいので、普通におしゃべりさせていただいています。
チェロは植木昭雄さんでした。植木さんはわたしのお借りしている楽器の制作者、植木繁氏のご子息です。楽器屋さんに行くと時々いらっしゃって、優しくいろいろ話してくださいます。この方も、国内外で活躍する、日本を代表する音楽家です。
ピアノは佐藤勝重さんとおっしゃる方でした。
相川さんと植木さんの演奏は、別々には何度も聴かせていただいたことがあるので、一緒に演奏されるということで、とても楽しみにしていました。
プログラムは今年生誕150年のドビュッシーと、チック コリアの作品でした。
3人の賢者が集まると、こんなにすっきりと粋な仕上がりになるのか、と感激しました。3人それぞれの音色と音楽が、同じ時間の流れの中にぴったりと収まって、個性もあるけど、一体感もあるのです。聴いていて、とても気持ちが良かったです。
今後も3人で演奏していくそうなので、楽しみです。
9月26日に、埼玉県飯能市にある元気保育園と子育て支援センターで小さなコンサートをしました。
保育園の子どもたちと、子育て中でなかなかコンサートに出かけられないお母さまとお子さまに生の音を、ということで年に3回開かれています。
この日は、愛のあいさつ、ユーモレスク、ロンドンデリー、赤とんぼ、映画「となりのトトロ」の中から数曲、ピアノソロでトルコ行進曲などを演奏しました。
写真は子育て支援センターの模様ですが、保育園の1〜2歳の小さなお客さまも、目を凝らして、耳を澄まして聴いてくれました。嬉しいことです。小さいだけに、この演奏が潜在意識の中に残っていくのかもしれない、と思うと責任を感じます。
次回は12月19日(水)です。
今から13年前、頭の先からつま先まで、全身に湿疹ができたことがありました。文字通り全身隅々まで赤い斑点が出て、かゆくてかゆくてたまりません。皮膚科を受診すると、原因はわからない、治る目処もたたない、と言われて絶望敵な気持ちでいた時に、知人が教えてくれたのが、瓜生先生の『快医学』治療院でした。
とても混んでいる治療院なのに、症状を伝えると、すぐにいらっしゃい、と言ってくださり、診てくださいました。薬は使わず、絶食と枇杷の葉を使ったアイロン療法と操体という方法で、3ヶ月で治してくださいました。
医者に行っても治らない、鏡を見れば醜い自分がいる、周りの人には好機の目で見られる、、、といった、いっぱいいっぱいの状況で会った先生の最初のひとことは「なおるよ」でした。今思い出しても涙が出ます。あの時の先生の笑顔と言葉に救われた思いでした。
俳優でもあり、演出家でもあった先生はとてもお忙しく、治療に行ってもいつもいらっしゃるわけではありませんでしたが、いらっしゃる時は短い時間でも必ず診に来てくださり、励ましてくださいました。それも、いつも温かいユーモアをもって。
その先生が、先週亡くなられたそうです。
ガンや重病の方をたくさん治していらっしゃったので、先生とお別れすることが辛い方がたくさんいらっしゃると思います。残されたご遺族の皆さんや、お弟子さんの悲しみが癒されますように祈るばかりです。
先生の笑顔と大きな声は、思い出すと優しい気持ちになります。同じように、きっとたくさんの人の中に生き続けてくださると思います。ご冥福をお祈りします。
9月6日に東京文化会館小ホールで、ジェラール プーレの演奏を聴きました。
プログラムは、モーツアルトのヴァイオリンコンチェルト第7番とヴィヴァルデイの四季でした。
かなりの高齢だと思うのですが、自由自在に楽器を操り、変幻自在に音色を操る演奏を聴いて、すっかりプーレさんの魔法にかかってしまいました。
けっして大きな音ではないのですが、柔らかくて伸びと輝きのある音色でいろいろな景色を見せてくれて、太陽や嵐や北風、木や動物や人間を感じることができました。
右手の弓の操作が素晴らしく、みとれてしまいました。
無駄な力がどこにも入っていなくて、弓のどの部分でもまるで自分の手のように、自由に使っていました。
四季で通奏低音を担当していたチェリストの古谷田祥子さん曰く、、、練習の時と本番とで全く演奏が違うの!ついていくのに必死だったよ〜。きっとプーレさんって音楽みたいに生きてきたのでしょうね、、、
心も演奏も自由人、ということでしょうか。
そういえば、新百合ケ丘でプーレさんをみかけた知人が、背中に弓をさして(担いで)自転車で走ってたよ、と言っていました。
ステキな方ですね♪
幸せな晩でした。