ヴァイオリンの基礎 (い)

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ヴァイオリン基礎い_2楽器を上手に構えるのと同じくらい大切なのは、弓の持ち方です。

ただ、弓の持ち方を文字で書くのはとても難しく、伝わりにくいと思います。

それぞれ、手の条件(形や指の長さなど)が違うので、教える時は、相手によって、使う言葉も方法も違ってきます。

共通して伝えることは、無駄な力を抜くことです。親指に力が入りすぎていると、疲れますし、音もよくありません。弦に弓の重さを乗せる以上の力は最初は必要ありません。力強い音を出す必要が生じたときに、弓に圧力をかけることは必要ですが、常に弓を握りしめていることはありません。

弦と弓が十字に交わり、楽器にちょうど良く弓をのせることが、良い音の条件です。

弓を上手に扱うことはとても難しいので、長い時間をかけて体にしみ込むまで繰り返し繰り返し、ひとつの音を弾いて練習します。ただの腕の運動としてとらえるのではなく、耳をつかって、自分の出している音をよく聴くことが大切です。自分も聴く人も心地の良い音を探しましょう。

左の写真の生徒さんは、初めからふんわりと弓を持つことのできる方でした。手首も柔らかくて、とてもよいボウイングです。もう少し時間が経ったら、小指を弓の上に乗せて、指を使ったボウイングができるようにしていく予定です。

ヴァイオリンの基礎 (あ)

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ヴァイオリン基礎あせっかくブログを始めたので、ヴァイオリンを弾く時に大事なことや、指導する時にわたしが気をつけていることを書いてみたいと思います。

ヴァイオリンは立って演奏する楽器です。オーケストラや、室内楽を演奏する時は座って弾きますが、ソロで演奏する時は立って弾きます。ですから、レッスンを始めるときは、足の置き方から覚えてもらいます。

重心がねじれていたり、ふらふらしていると、楽器をうまく構えることが出来ません。楽器にしがみつくような姿勢になってしまいます。

ヴァイオリンは上半身だけを使って弾いているように思われることがあるのですが、実は全身を使っています。地面から生えているかのようにどっしりと立ち、足の上に腰、腰の上に胸、胸の上に首、その上に頭が乗るように真っ直ぐに立ちます。

その姿勢から、楽器を左肩を少し前に出し、楽器を乗せます。それから首を左に向けて、楽器の上に乗せます。この時、首が前に出ないように気をつけましょう。

肩とあごではさむのではなく、下半身から順に積み上げてきた体の上に楽器を乗せるイメージを持つことが大切です。

肩当てや、あご当ての形や角度は、個人個人の体に合っていないといけません。体の成長に合わせてよく観察して、不都合がでてきたら修正していきます。

ヴァイオリンを弾く時は、どっしり立てていないと、踏ん張れません。テレビで若い綺麗な女の子がピンヒールの靴をはいて、ひらひらしたミニスカートを履いて、パンツが見えないか気にしながら内股で、しかもカメラ目線で演奏しているのを見かけますが、あれを習い始めに真似してはいけません。あれは、あくまでも商業目的のフォームであって、実用的ではないからです。

勉強中は、基本に忠実に、少々がに股気味でも気にせずに、集中して弾きましょう。真剣に取り組む姿は、作られた美しさに勝ります。

クラシック音楽コンクール本選

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夏に予選があったコンクールの本選が、10月の末にありました。

夏は高校生以上の部門を聴かせていただきましたが、今回は小学生と中学生の演奏でした。全部で66名。

上手な人は、12月に行われる全国大会に出場できます。惜しくも全国大会には行けなかったけれど、良い演奏をした人には好演賞が贈られました。

教える仕事をしている者として、コンクールを聴かせていただくことは、良い刺激になります。そして、どうやって教えたら上手な演奏をさせてあげられるかを考えさせられます。

生徒さんに才能があることは、上達の大きな助けになります。でも、いくら才能があっても、それを枯渇させてしまい、音楽から離れてしまった仲間もたくさんみてきました。

どうしたらそんなことにならずに、長く音楽と共に生きることができるかを考えてしまいます。あるいは、特に才能とよばれるものがなくても上手に演奏できるように導くにはどうしたら良いかも。。。

才能の有る無しに関わらず、先生が生徒さんに対して負う責任の大きさは計り知れないと感じます。ヴァイオリンを弾いてみたい!そう思って来てくださる生徒さんたちに、個々に合った方法で、無駄なく、達成感を得てもらえるように、日々勉強です。

発表会が終わりました

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昨日、発表会が終わりました。

どの生徒さんも、これまでの練習の成果を出すべく、緊張と闘いながら頑張りました。

演奏はナマモノなので、本番での事故やケガは避けられません。起こったことをどんな風に対処できるか、乗り越えられるか、そこに実力がでるのかもしれません。毎日の生活と同じですね。

ピアノの先生の生徒さんとは、一年ぶりの再会でしたが、体も大きくなり、ピアノも上手になっていて、子どもの一年間の成長は大きいな、とあらためて感じました。

ヴァイオリンで参加した生徒さんたちも頑張りました♪

特に今回初参加のNさん。お孫さんのいらっしゃる、素敵な女性です。

まだヴァイオリンを始めて半年くらいですが、熱心に勉強されて、堂々と2曲弾ききりました。きっと、とても緊張されていらっしゃったと思いますが、輝く笑顔と心のこもった演奏で、魅力全開でした!!

この半年間、Nさんとレッスンをご一緒させていただいて、たくさんのことを学ばせていただきました。まず、とにかく諦めない強い気持ち。常にチャレンジ精神を持って、上を目指します。もっと上手くなりたい!この強い気持ちが大切だと、教えられました。それから、かわいらしく生きること。いつも謙虚で、気持ちの良い空気を纏っていらっしゃいます。こんな素敵な女性になれるように、わたしも目指したいと思います。

これからも、Nさんペースで楽しんでいきましょうね♪

発表会のトリに『和』〜nagomi〜が演奏しました。

主催してくださったピアノの先生、お手伝いをしてくださったお母様方、ありがとうございました。

また来年、よろしくお願いいたします。

なごみ_4

音楽の先輩

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発表会に備えて伴奏合わせが始まりました。

今回は発表会の主催者である、浅賀雄三先生が引き受けてくださいました。

作曲家でもある先生は、ひとつの音もおろそかにしない緻密な演奏で、ヴァイオリンの演奏をサポートしてくださっています。

発表会は今年で48回目だそうですが、そんなに長い間、指導者として歩まれてこられるのは、並大抵のことではなかったことと思います。経験と実力に裏付けられた貫禄は、穏やかなユーモア溢れるお人柄とともに魅力です。

日々、音楽の先輩方から学ぶことは多いのですが、浅賀先生からも沢山のことを教えていただいています。昨日も名言をいただきました。

『当日に向けて健康状態をよくするのも才能のひとつなんだよ。』

当たり前のことのようですが、とても深いことではないでしょうか。

肝心な時に体調不良だったり、ケガをしてしまう生徒さんが時々います。先生は、コンディションを整えることも才能のひとつだ、とおっしゃったのです。なるほどな〜、と思いました。

健康管理を自分ですることは、大人になれば当たり前に出来ることですが、子どもというのはなかなか大人のようには自分の体のことが認識できません。怠いとか、寒気がするとか、痛いと感じて、やっと自分の不調を認識する。それに気がついた時には発表会に限らず、運動会や受験などの大事な日の当日、あるいは前日だった!というケースがままあるのではないでしょうか。

無意識のうちに『この日は大事な日だから、元気でいよう!』としっかり目標を定められるのも才能だ、ということなのだと思います。

音楽の先輩=人生の先輩。長い長い音楽人生を過ごしてこられた先生から、素敵なエッセンスをいただきました。感謝です。

試験が終わりました♪

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昨日、勤めている教室の前期試験が終わりました。

わたしの関わらせていただいている生徒さんも、それぞれの自信を抱えて頑張りました。自信の大きさは大小ありますが、、、自信の大きさは当日までに積み重ねた練習量と比例します。

今回、わたしは高校3年生の女の子に感動をもらいました。

彼女はヴァイオリンが大好き。じっくり時間をかけて、出来るまで粘り強く練習できる才能を持っています。でも、なかなかその積み上げた努力が本番で発揮できず、何度も悔しい思いを繰り返してきました。わたしも、なんとかして実力を発揮させたくて、いろいろ試行錯誤してきましたが、なかなかうまくいきませんでした。 選曲が悪いのかな?もう少しカツを入れた方が良いかな?それとも褒めた方が良いかな?それとももっと自分で考えさせようかな???

今回は彼女にぴったりな曲が見つかり、順調に上達しましたが、9月に入って暗譜が出来ないことに悩み始めてしまいました。一週間前になってもどうしても演奏の途中で止まってしまう。。。困ったねぇ〜

そんな時、ふと思いました。止まってもいいじゃん!!

止まるか止まらないかにハラハラしているより、止まっても彼女の良いところが自然に表現できている方がずっと大切なんですよね。彼女とそのことについて話をしました。

そして1週間がたって昨日。試験場には、のびのびと自分の音楽をしている彼女がいました。何度か危ない部分はありましたが、そこは練習量が底力となって乗り越えて、今までで一番すてきな演奏をしていました。頑張った過程を知っているだけに、ウルウルしてしまいました。

教える仕事は、他の仕事と同じく、楽しいことばかりではありません。人間同士のことですから、うまく通じ合えなかったり、気持ちの行き違いがあったり、悲しいこともあります。でも、昨日のようなことがあると、大変だったことが吹っ飛んでしまいます。嬉しくて嬉しくてぴょんぴょんした気持ちになります。そして、また、次に向けて頑張ろう!という気持ちになるのです。生徒さんたちに感謝です。

来週からまた新しく前進です。

緊張の秋

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今日は14日。今日から秋になるそうです。窓を開けていると、心地よい風が吹き抜けます。

発表会まであと一ヶ月余。さらに、勤めている音楽教室の前期試験までは2週間。生徒さんたちは、そろそろ不安や緊張が増してくる時期です。応援するわたしの方にも自然に熱が入ります。

発表会や試験は自分も何度となく体験してきたので、生徒さんたちの気持ちはよくわかります。

小さいときは、綺麗なドレスを着て、たくさん拍手をもらって、発表会の後はレストランに連れて行ってもらって、上手だったねと褒めてもらう楽しいイベントでしたが、小学校高学年にもなると、試練に変わり、逃げ出すためにはどうしたら良いか、ということばかり考えながら後ろ向きな日々を送る、ダークなイベントに変わってしまいました。

今から思えば、もったいない考え方をしていたな、と思うので、生徒さんたちには、やり遂げた達成感を味わってもらうべく、その人なりのペースで、地道に努力を重ねてもらって、恐いとか、嫌だ、という感情を残さないように工夫しています。今回は嬉しいことに、どの生徒さんも前向きに、緊張はするけどガンバル!と一生懸命取り組んでいます。

試験に挑戦する一番小さい生徒のHくんはまだ6歳。でも、試験を受けるのは3回目です。疲れたし、遊びたいし、もう練習終わりにする、、、そう思ってからあと3回弾いてごらん、自信がつくよ〜、うまくなるよ〜、という言葉を信じて、毎日ほんの少しの努力を続けているとお母様から伺いました。きっと音楽の基礎体力が付いていくでしょう。

一生懸命な生徒さんたちと関わりながら、一週間があっという間に過ぎていく、こんな毎日が忙しいけど幸せです。

トリオ名決定!!

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9月が始まってあっという間に10日が過ぎてしまいました。

ここ2〜3日は涼しくて、やっと秋が来るかな?!と期待してしまいます。

9月の音楽活動は、栄ソリスティの内々の勉強会のミニコンサートから始まりました。今回もクラリネットトリオで出演させていただきました。演奏したのは、ハチャトゥリアンのTorioです。

このミニコンサート、内々の会とはいってもと〜っても緊張するのです。狭い空間に、真剣に聴いてくださる無数の目と耳。出演者それぞれが発する緊張感がお互いに伝染、連鎖して、ドッキドキです!でもそのおかげで、とても勉強になります。

他の皆さんの音楽も味わえて、自分の鍛錬の場にもなる、こんなコンサートが定期的にあるのは、本当にありがたいことです。今回で二回目の挑戦でしたが、これからも、挑戦していきたいと思います。ソリスティは、メンバーそれぞれの地道な影の運営努力があって、活動が成り立っていることがわかってきました。わたしも、できるお手伝いはしていこうと思います。

さて、トリオの名前が決まりました!!

和〜nagomi〜

です。

ピアニストの長島さんが発案してくださいました。平和、調和、などの言葉から連想したとおっしゃっていましたが、素敵な名前だと思います。日本人であることも含まれるし、音楽で人と人を繋いでいくイメージもあるな、って思います。

この名前にいろいろ学びながら、成長していきたいです。

P.S 写真はミニコンサートをした音楽ルームのある、あ〜すぷらざです。この日は、ちょっとしたお祭りをしていました。本文とはあまり関係ありません。

日本クラシック音楽コンクール

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コンクールは規模の大きいものから小さいものまで沢山あります。コンクールに挑戦する目的は人それぞれです。実績を積むため、腕試しをするため、場数を踏むため、、、。みんな自分の成長のために頑張ります。それなりに費用もかかりますし、準備に費やす時間、プレッシャー、緊張感はどれも自分との戦いです。

昨日、相模原南市民ホールで行われた日本クラシック音楽コンクールの地区予選のヴァイオリン部門、高校生、大学生以、一般の部を聴いてきました。

一昨年前から、生徒が挑戦したのをきっかけに、若輩者ながら審査員をさせていただいており、沢山の演奏を聴くことで多くの学びと刺激を与えられています。昨日も33名の、汗と苦労の塊のような演奏を聴かせていただきました。

本番で持っている力を100%出すことはとても難しいことです。緊張感の中でどれだけ発揮できるかは、それまでに費やしてきた練習時間と自分を信じる気持ちにかかっていて、舞台に立った時の状態はその時になってみないとわからないものです。初めてのホール、初めてのピアノの音、客席には審査員、こんな状況に身をおくわけですから、その日に向けて、どれだけの努力が必要かは想像に難くないと思います。

聴きながら、その演奏の良いところと改善したらどうか?というところをコメント用紙に書き込むのですが、これがなかなか難しい!努力の結晶の演奏だとわかるので、ケチをつけるようなことはしたくないのです。だから、なるべくトゲのない言葉で、自分の感じたことを伝えようと思うのですが、結局、ズバッと表現することになってしまったり、良いところが見つからなかったり。でも、一生懸命書きましたよ!伝わっていると良いのですが。

ヴァイオリンという楽器は、本当に難しい楽器だと思います。なかなか思うように扱えない楽器だと思います。正しい姿勢、バランス感覚、そして音感やリズム感といったソルフェージュ能力などがうまく融合して初めて良い音、心地よい音楽が生まれるのです。さらに、強い意志と忍耐力、そして、これが一番大事かもしれませんが、努力できること。考えると気が遠くなりそうですが、そんなことがみんな必要なのです。

哀しいかな誰もが一流の演奏家になれるわけではないですが、ヴァイオリンを通して培った、精神力や経験は人生の中で必ず生かされると思います。

教える仕事も、努力と忍耐です。自分が努力を怠ると、生徒がうまくなりません。わたしも生徒たちに負けずに、自分と戦いながら、成長していかねば!と気持ちを引き締めた一日でした。

トリオを結成しました

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横浜市栄区には栄ソリスティという音楽家の集まるコミュニティがあります。本郷台へ越して来て嬉しかったことのひとつです。越して来てしばらくは、夫しか知っている人がいなくて心細い毎日でしたが、新聞でそういう団体があることを知って、早速電話を掛けて参加させていただきました。まさか、地元で演奏会に出たり、音楽をする友だちができたりするとは思ってもいませんでした。だから、とても嬉しかったです。

それから一年。。。

そこで出会いがありまして、なんとなんと!クラリネットトリオを組むことができました!!

写真は練習の後、ピアニストさんのお嬢さんが撮ってくれました。ありがとうね!!

それぞれ、勉強してきた過程も、今の生活環境も、性格も音楽性も違うのですが、音楽が大好きで、もっと良い音楽をしたいという希望を持っているところは似ていると思います。それぞれ違うから、与えられる影響は大きく、同じ方向を向いているから、努力するパワーが大きくなるのだと感じています。

音楽を生業としている人は沢山います。音楽が好きな人も沢山います。そんな中で結成できるということは、奇跡のような気がします。まだ、出来たてホヤホヤで、これからどうなっていくのかわからないけど、この出会いを大事にしていきたいと思います。

音楽は一人では出来ないな、とつくづく思います。聴いてくれる人、一緒に演奏してくれる人、理解して支えてくれる人、、、大勢の人あっての音楽です。感謝しながら、良い音楽を目指して日々勉強です!

栄区あたりの名物トリオになれるように、<まじめに愉快に大胆に>進んでいけたらいいなぁ♪♪♪