せっかくブログを始めたので、ヴァイオリンを弾く時に大事なことや、指導する時にわたしが気をつけていることを書いてみたいと思います。
ヴァイオリンは立って演奏する楽器です。オーケストラや、室内楽を演奏する時は座って弾きますが、ソロで演奏する時は立って弾きます。ですから、レッスンを始めるときは、足の置き方から覚えてもらいます。
重心がねじれていたり、ふらふらしていると、楽器をうまく構えることが出来ません。楽器にしがみつくような姿勢になってしまいます。
ヴァイオリンは上半身だけを使って弾いているように思われることがあるのですが、実は全身を使っています。地面から生えているかのようにどっしりと立ち、足の上に腰、腰の上に胸、胸の上に首、その上に頭が乗るように真っ直ぐに立ちます。
その姿勢から、楽器を左肩を少し前に出し、楽器を乗せます。それから首を左に向けて、楽器の上に乗せます。この時、首が前に出ないように気をつけましょう。
肩とあごではさむのではなく、下半身から順に積み上げてきた体の上に楽器を乗せるイメージを持つことが大切です。
肩当てや、あご当ての形や角度は、個人個人の体に合っていないといけません。体の成長に合わせてよく観察して、不都合がでてきたら修正していきます。
ヴァイオリンを弾く時は、どっしり立てていないと、踏ん張れません。テレビで若い綺麗な女の子がピンヒールの靴をはいて、ひらひらしたミニスカートを履いて、パンツが見えないか気にしながら内股で、しかもカメラ目線で演奏しているのを見かけますが、あれを習い始めに真似してはいけません。あれは、あくまでも商業目的のフォームであって、実用的ではないからです。
勉強中は、基本に忠実に、少々がに股気味でも気にせずに、集中して弾きましょう。真剣に取り組む姿は、作られた美しさに勝ります。