生徒さんに感想を聞いてみると、楽しかった、自分の成長を感じました、意外と緊張しなかった、などのポジティブな感想が多く聞かれました。
楽しかった気持ちを大事にして、次の目標に向かって練習してくださいね!
初めてお客様の前で演奏した方も、何度も経験している方も、みんなそれぞれの緊張感を持って精一杯の演奏をしていました。
12月の発表会の前に、緊張して弾くことを経験する、ステージマナーを学ぶ、そしてもちろん演奏の内容を高めることを目的に行いました。それぞれの糧になっていると良いのですが。
わたしにとってはとても勉強になった会でした。個々の課題が見つかりましたので、また作戦を立てて上手になっていただけるように努力したいと思います。
夏はレッスンが変則的になってしまいますが、出来るだけのことをしますので、元気に頑張ってくださいね!
保護者の皆様、椅子を並べてくださったり、エアコンの温度調節をしてくださったり、最後のお掃除も積極的に手伝ってくださったり、、、何から何までお世話になりました。ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
暑い暑い夏休み、楽しいことや旅行をするだけではなくて、自分で決めたことにチャレンジする子どもたちがいます。
お盆の最中、二人の小さな生徒さんが、コンクールに挑戦しました。二人ともコンクールは初挑戦です。
誰に強制されたわけでもなく、自分で決めて挑戦しました。きっと遊びにも行きたかったでしょうし、逃げ出したくなることもあったと思いますが、練習に練習を重ねて、挑戦しました。
結果は二人とも合格!!
頑張りすぎたのか、直前に体調を崩してしまったり、緊張しすぎて伴奏合わせで頭が真っ白になってしまったり、いろいろなことがありながらも本番は立派に演奏していました。
夏休みのがんばりが九月からの成長に繋がります。二人のこれからの成長が楽しみです。
この経験を通して、わたしにも新しい課題が見つかりました。わたしも負けないように頑張らなければ、と気合いが入りました。
挑戦したお二人はもちろんですが、そのがんばりを支えたご家族の皆様も大変だったと思います。お疲れさまでした。ゆっくり休んで、また上手になるように練習しましょう!
ヴァイオリンを上手に弾きたいのなら、欠かしてはいけない練習のひとつに音階があります。
わたしは小さいとき、音階の練習が大嫌いでした。よく半分寝ながら弾いて、母に怒られました。あの頃は音階の重要性を全く理解していなかったので、もったいない時間の使い方をしてしまっていました。
でも、学生を終わって、社会に出て、年々、音階の大切さを感じるようになりました。現在も日々必要を実感し、必ず練習しています。
音階は文字通り、音の階段です。上って下りるだけのとてもシンプルな音の並びなのに、正しく弾くのは難しい。音と音の距離を目と耳で測りながら、ゆっくりと慎重に、まずはゆっくりと。ゆっくりできたら、音価を半分にしてスラーをつけて。さらに音価を半分にして。時にはスタッカートやマルテラートで弾いたり、符点のリズムで弾いたり、練習の方法はたくさんあります。普通の音階ができたら、アルペジオや重音でのスケールも練習します。
音階は全ての音楽の基本です。例えば、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみてください。ほとんど音階とアルペジオで出来ています。
ある寄せ集めのオーケストラのエキストラをした時のことですが、練習が始まる前に、席について楽器を用意していると、そこここで音階が聴こえてきました。この音階が上手いのです。パラパラ〜といとも簡単に弾いているのですが、正確で美しい!用意もそこそこにじーっと見てしまいました。そのオーケストラは、N饗や日本を代表するソリストが、年に一度、第九を弾くために集まってくるというもので、わたしなんかが本当ならば混じってはいけないような方々が勢揃いしていました。そんな大御所たちでも、音階を練習することが新鮮で、感動し、もちろん第九も感動でしたが、それ以上に強烈な印象で残っています。
音階を弾くことは、ビキニで町中を歩くくらいの恥ずかしさで、自分の実力をさらけ出すことになります。手を抜けないワケです。音階を人の前で弾くことはあまりありませんが、音階の精度を上げておくことは、音楽全てに通じるということですから、地道に続けなければいけないですね。見方を変えれば、練習すれば必ず正確に弾けるようになるのが音階ですから、練習しない手はありません。頑張りましょう。
この一ヶ月は、あっという間に過ぎた気がします。日々の仕事を、というか、目の前のことをどうするかだけで頭がいっぱいでした。特別忙しかったわけではなかったのですが、年度が変わってからの環境の変化による新鮮味が薄れてきた反面、冷静に考えるべきことが見えてきたので、頭ばかり使っているせいかもしれません。
おかげさまで、新しい幼稚園での仕事では、新しい同僚から沢山のことを学ばせていただいて、園児たちからは、毎回パワーをもらっています。音楽教室での仕事は、新しく弦楽合奏の授業を担当し、先輩の先生方からノウハウを教わっています。そして、この加藤ヴァイオリン教室は、来てくださる生徒さんが増えて、秋の発表会に向けて練習に励んでいます。
日々、教える仕事をしていると、音楽について、教える方法について、本当に沢山考えることがあります。生徒さんはそれぞれ全く違うので、いつも新しい問題にぶつかります。その分、わたしの引き出しは増えていくので有り難いことですが、悩むので、引き出しとなるまでには少し時間がかかります。
上手く弾けないのには必ず原因があります。まず、その原因を見つけなければ先には進めません。原因が見つかれば、1/3くらいは解決したようなものだと思います。それから、原因を理解してもらいます。どんなに小さい方であっても、難しくて解らないかもしれないな、と思っても、お話することにしています。ご自分で原因を理解したら、またまた1/3は解決です。それから改善する方法をいくつか考えて、試します。その方法が合っていなければ、改善しませんから、また新しい方法を考えます。この繰り返しがレッスンです。
改善の方法が引き出しになっていくのですが、言い回しや例えは、生徒さんによって変えないと伝わりません。面白いなあと思います。
幼稚園や音楽教室で、同僚の先生方の使う言葉や方法をみることは、とても参考になります。こんな風に言えば伝わるんだな、とか、なるほどそういう方法は知らなかったな、と思ったものは持ち帰って試してみたりしています。日々勉強です。
教える仕事を始めて速いものでもう20年!!最近、やっとこの仕事の楽しさを実感できるようになってきました。もちろん正直なところ、嫌なことも起こります。でも、生徒さんの成長を見て行ける毎日はとても楽しいことです。生徒さんを通して、同じ曲を何度も何度も勉強できることや、深めていけることも楽しいことです。ひとりの生徒さんを普通にしっかり弾けるようにするには、何年もかかります。でも、だからこそ、成長が嬉しいのです。生徒さんたちの人生の、ほんの一時期だけの関わりですが、その貴重な時間を大事に大事にレッスンしていきたいと思っています。
修士課程の3年生のマリンバ専攻の高橋治子さんの試験にお付き合いでした。
リサイタル形式の試験で、わたしはその中の一曲だけの共演でした。
でも、専攻の違う方と勉強するというのはとても面白いことで、さらに、レッスンも受けられたので、わたしにとっては非常によい経験となりました。
マリンバは打楽器、ヴァイオリンは擦弦楽器、音の出し方が違います。この音の質も特徴も全くちがう楽器を、Kennji Bunchiという作曲家が融合させた曲を演奏しました。マリンバが得意とする縦の音楽(拍を重視)とヴァイオリンが得意とする横の音楽(フレーズを重視)とを面白く絡めながら、お互いの楽器を人間に見立てて、自己主張をする→ケンカする→歩み寄る→仲良くなる、という一連の流れで6楽章が続けて演奏されます。
久しぶりに学生さんの世界を垣間みて、学生っていいなぁ、と思いました。純粋に、思い切り打ち込んで勉強できるのは学生の時だけなのですね。でも、戻りたいとは思わないところが不思議です。仕事をすることで世界が広がるし、仕事をしながら勉強することが当たり前になっているのでしょう。音楽の勉強には終わりがないので、どんな状況でも続けていけるのが幸せなことですね。
写真は演奏後、マリンバの高橋治子さんと撮りました。
いつもの、他の先生方との合同の発表会とはひと味違う、オリジナルな会になりました。
紙のプログラムは無し、演奏の順番はくじ引き、演奏の前に自己紹介とお話をする、などいろいろ新しい試みをしてみました。
遠くから来てくださったゲストの皆様、父兄の皆様、ピアニストの石橋さん、会場を貸してくださった三橋さん、駐車場を貸してくださった三橋さん、お菓子を作ってくださった宗像さん、ありがとうございました。皆様のおかげで、温かい会になりました。
木の薫りの中で、木で出来たヴァイオリンを弾く、とても贅沢な貴重な時間でした。とてもよく響く空間なので、皆さんいつもより気持ちよく楽器を鳴らしていたように感じます。それぞれ精一杯、自分を表現していて嬉しかったです。
音楽との関わり方は、人それぞれです。ゆっくり上手になる人、じっくり上手になる人、目標に向かって一直線に突き進む人、迷いながら回り道をしながら上手くなる人、どんなペースでも良いのです。続けてください。お休みする時もあるでしょう。でも休みながらでも続けることが大事です。
まずはそれぞれの次の目標に向かって続けましょう!わたしもひとりひとりに合ったレッスン方法、練習方法を工夫します!
本当に皆ありがとうございました。
写真は宗像さんが作ってくださったクッキーです。甘さがほどよく、優しい気持ちになるクッキーです。音楽もですが、お菓子にも人柄が出るのですね。お忙しいのに、いつもありがとうございます!
いよいよ3月です。
教室ではグループコンサート、自宅での教室では勉強会と、一年間の集大成の晴れ舞台が近づいてきました。
生徒さんたちはそれぞれがそれぞれの環境で、それぞれに精一杯ヴァイオリンを弾いていらっしゃるので、個々のペースでよいのだ、と思いつつ、少しでも上手に弾いてほしい!とついつい指導に熱が入ってしまいます。それは、上手に弾けた方が演奏後に得る充実感が大きいですし、自信になるからです。
勉強中は、お客様がどう思ってくださるかよりも、自分がどう満足するか、の方が重要なのかもしれません。どんなに褒められても、自分が満足しなければ、その言葉は受け入れられないですし、逆にやり遂げた充実感がある時は他人の言葉は気にならないものです。
少し脱線しますが、褒め言葉、というものはくせものです。耳に心地よい言葉におどらされず、自分の感じたことの方をしっかりと追求していかないと、裸の王様になってしまいます。わたしの恩師の瀬川光子先生は、素晴らしい演奏家ですが、どんな褒め言葉に対しても『ありがとうございます。励みにします。』とおっしゃいます。あんなに素晴らしい演奏をされる先生がこんな風に謙虚なのだから、わたしがちょっと褒められたくらいで図に乗っていたらおかしいな、と思うようになりました。
でも、これは中学生以上の人の場合で、小さいうちはたくさん褒めてもらうことが、やる気を保つことになりますし、頑張ったことに対する褒め言葉は、額面通りに受け取ってよいと思います。
練習はしたくない時もあるし、辛い時もありますが、絶対に裏切りませんから、結果を楽しみに続けてくださいね。
目標があるというのは幸せなことです。ラストスパート、頑張ってください!!