七月後半の10日間、母校での夏期講習に参加して、ドイツからいらっしゃったウルフ ヘルシャー先生のレッスンを受けてきました。
二年前にも受講したので、先生のレッスンを受けるのは2度目です。先生が覚えていてくださってとてもビックリ!しました。
今回は、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第6番を練習していきました。ベートーヴェンのソナタの中ではこじんまりとした作品ですが、温かい気持ちになれるので、わたしは大好きです。
ピアニストの茜さんとの演奏を聴いていただいてレッスンがスタートしました。
ベートーヴェンのソナタは特に、ピアノの弾き方を参考にして音を作ること、よりクリアな音色を目指してフィンガリングとボウイングを考えること、、、そんな基本的なことをまず教わりました。
それを踏まえた上で、表情をはっきりと付けることを始めていきました。恐い顔のベートーヴェン、優しい顔のベートーヴェン、という表現で示してもらって、とても頭の中がスッキリしました。
さらに、表情を付ける上でも必要な右手の使い方を、音階を使った練習方法で教えてくださいました。これは、すぐに日々の練習に取り入れられるので続けてみます!
最後のレッスンではテレマンのファンタジー第9番(無伴奏の曲です)を聴いていただきました。バロック音楽を現代の楽器で演奏する時の奏法や、装飾の入れ方を教わりました。
講習会の間に先生のリサイタルがありました。
モーツァルト、シチェドリン(1932ー モスクワ生まれ。奥様はバレリーナのプリセツカヤだそうです。)、シューマンの作品で構成されたプログラムでした。レッスンでおっしゃっていたことが、より理解できるような気がしました。シチェドリンという作曲家、わたしは初めてでしたが、色彩豊かな、ヴァイオリンという楽器を生かしきった素晴らしい曲でした。面白かった!!
有意義な10日間でしたが、何よりも先生のお人柄から、沢山のことを学んだ気がします。温かく、優しく、大きな心の人だから、感動を与えられる演奏ができるのだと思うし、生徒も安心して練習や演奏の方向を決められるのだと感じました。<音は人>ということをあらためて実感できたことが一番の収穫だったかもしれません。
さあ、日常の小さなことはさておいて、練習するぞ〜♪♪