ドヴォルザーク

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IMG_05602月にむけて、ドヴォルザークの曲を練習しています。

ユーモレスク、交響曲第9番「新世界」の第2楽章を元にしたラルゴ、スラブ舞曲、スラブ幻想曲、ソナチネ。こんなに一度に同じ作曲家の曲を勉強するのは初めてです。

懐かしく、温かい、心にじーんと染みてくる、独特の和声と旋律にどっぷり浸っています。

2月13日は、栄区スポーツセンター地下にある喫茶店『さんぽみち』にて、16日はリリスホールでの栄ソリスティの演奏会にて演奏いたします。共演してくださるピアニストは、石橋さん。ソリスティで知り合って、二人での演奏は今回が初めてです。おおらかなお人柄そのものの、豊かな音に支えていただいております。

お正月が明けてから、なんだか忙しい日が続いているのですが、忙しい時の方が、練習がはかどるのが不思議です。集中するってすごいことですね。

写真は、昨年末に出会った盆栽と1月の飾りです。盆栽くんはとてもかわいいです。乾燥が大敵ということだったので、夜はジャブっとお水に浸けておきます。早くお花が咲かないかな〜と楽しみにする毎日です。

勉強会をします

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いよいよ12月です。今年も残りわずかですね。

寒い季節になりました。

前回の発表会から半年程経ちました。そろそろまた、練習の成果を発表する目標を作りたいなと思い、年度末の3月24日に勉強会をすることにしました。

今回は、お互いの演奏をきちんと聴いて学び合えるように、発表会のような大きなホールではなくて、演奏者とお客様が同じ目線で楽しむ場所を選びました。

さらに、初めての試みとして、みんなで合奏をします!お互いの音を合わせる楽しみは、弦楽器ならではです。ドキドキしながら、楽しんでくださいね。

発表会〜その2〜

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IMG_0137今回の発表会は有り難いことに、前回よりも参加人数が増えて、華やかになりました。

ヴァイオリン歴はそれぞれですが、個々のベストを尽くしていて、立派な演奏だったと思います。

不思議なことに、お互いに時々レッスンの入れ替えの時に顔を合わせているくらいなのに、会った途端に古くからのお友だちのように「久しぶり!緊張してる?」なんてお話しているのです。

年代も音楽環境も違う生徒さんたちが、仲良く楽器を持っておしゃべりをしている様子は、とても嬉しく、微笑ましく、音楽の力を感じました。

写真は、リハーサルの時に立ち位置を確認しているところと、舞台上での勇姿です。

戸塚_6b

 

ヘルシャー先生レッスン

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2年ぶりにヘルシャー先生のレッスンを受けました。

先生のレッスンを受けたの三回目です。

今回は、音の発音をはっきりとさせ、どんな時でも(緊張しても、どんな環境でも)安定した演奏ができるように、スピッカートとマルテレ奏法を中心に基本的なボウイングを習いました。

自然なフォームで、無駄な力を入れず、でも、芯のある良い音を出す。こんな当たり前のことが、あらためて教わると難しい!!

次回、レッスンを受ける時までに自分のものにしたい技術です。やる気がモリモリ出ました。

発表会会場

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7月1日に予定している発表会の会場を見てきました。

戸塚の駅から歩くこと10分弱。ホールだけではなくて、図書館や音楽室、フィットネスルームもある、市民の憩いの場になっている施設のようです。

ホールの中を見せていただきました。

舞台から見た客席。

客席から見た舞台。

ホワイエ。

出演される皆さんのイメージ作りに役立ててくださいね。

ヴァレリア セルヴァンスキーピアノ特別公開講座

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IMG_0003先週、勤め先の教室の講師を対象にした特別講座がありました。

リスト音楽院で学ばれ、日本、ハンガリー、イギリスで音楽教育活動を行っていらっしゃるセルヴァンスキー先生は、ほっそりとした女性の先生でした。

ピアノの先生ですが、とても勉強になるお話を聞くことができました。

子どもたちに音楽を教えるとき、まずどんな音楽を求めるのかを考えさせることが大切であるということがお話の中心だったと理解しました。

音楽は音と音の間に生まれる、つまり、音から音へとどう動くかを考えさせなければならないということでした。そのためにはまず、先生の演奏やCDなどで良い音楽を聴かせ、それがなぜ美しいのかを話すのだそうです。そのようにして、まず聴く力を付けさせ、徐々にフレーズや音楽のまとまりを自分で考えられるように導いていくそうです。

聴く力には、内的聴力(心の中にある音楽を聴く力)、出ている音を聴く力、批判する力(良かったか悪かったかを判断する力)の3種類が必要であり、それらによって自分が何をしたいのかを想像できていなければならないとおっしゃっていました。聴く力と同時に考える力も必要で、教える側の音楽を埋め付けるのではなくて、子ども自身の気持ちや考えを引き出すことが大事だそうです。例え5歳の子どもでも、考えることに意識を向ければ、考えるようになるとおっしゃっていました。

教える時に、この曲はどんな風に感じる?とか、どうして好きなの?と聞くようにはしていますが、なかなか答えが返ってこなくて、時間もないし、気詰まりな時間が流れるので、あきらめて、こうじゃないかな?とかこうだよ、と答えを言ってしまうことがあります。忍耐強く、あきらめずに、待たなければいけないのですね。考えることを中断してはいけないのですね。反省しました。なかなか自分の考えを言えなかったり、言えたとしても、明るいとか暗いとか、限られた言葉しか出てこないのは、子ども自身が自分の心の中を聴く習慣が出来ていないからだったのかもしれないと知らされました。

先生は音楽教師は庭師のような仕事だとおっしゃいました。正しく手を加えれば、美味しい実が成る。その答えが出るのは植物の生長と同じで何年も先のことだけど、常によく見ていないと、実がならない結果になってしまうと。本当に教えることは地味な仕事だし、なかなか結果は出ないし、思うようにはいかないしで、我慢と忍耐の仕事だと感じます。でも、楽しいことも多いし、教えられることも多いし、やりがいも感じます。先生のように、情熱を持って生徒さんたちと向き合い続けたいと思います。

ザハール ブロン 公開レッスン

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IMG_144912月の一週目、ザハール ブロンの公開レッスンが行われていました。

名教師として知られている先生のレッスンを生で見られること、受講生たちが将来有望な可能性をたくさん秘めた若者たちであること、など興味がわいたので、二日間聴講してきました。

受講生の方たちは、いろいろなコンクールで上位に名前を連ねる方々で、さすがに上手です。きっと何度か本番を重ねて、自分なりに消化している曲を持って来ているのでしょう。立派に自信を持って弾いています。そこに先生はもっとよくなるように、細かく丁寧に指導をしていきます。時にはものすごい至近距離で左手を観察し、ちょっとしたクセを指摘したり、ヴィブラートのスピードを指示したり。反対に遠くから眺めて、姿勢を直したり、フィンガリングを提案したり、曲全体の流れを整えたり。受講生たちは優秀なので、どんどん変わっていきます。1レッスンはたったの40分なのですが、音がどんどん変化していきました。

印象に残ったことは、コンチェルトであっても、オーケストラパートをよく勉強して、ハーモニーやリズムを融合させるように指導していたことです。ソリストの立場であっても、アンサンブルすることは忘れてはいけないということでしょうか。ヴァイオリンは、ひとりで練習し、ひとりで発表会などで弾くことがほとんどなので、小さい頃からピアニストに合わせてもらうことが当たり前になってしまいます。素晴らしいピアニストであればあるほど、どんなにわがままな演奏であっても合わせてくださるので、それで良しとしてしまいます。でも、本来はアンサンブル楽器であり、他の楽器と融合出来る方が良いのです。若いうちにそのことを知ることは、大事なことなのですね。

偉大な指導者と高い能力を備えた若者の、刺激溢れる時間でした。

聴く一週間

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IMG_2003最近、いろいろな演奏を聴く機会に恵まれています。どんな環境での演奏からも影響を受けるものなのだな、とあらためて感じています。

先週は、3つの良い体験をすることができました。

まず11 日に、クラシック音楽コンクールの本選の高校生と大学生の演奏を聴きに行きました。さすがは若い!!!パワフルな演奏ばかりでした。気持ちも強くて、どの人も全力で音楽と向き合っていることが伝わってきました。でも、本音を言えば、みんな力で弾きすぎている気がしました。上半身だけで力任せに演奏するスタイルが今の主流なのでしょうか?!少し将来が不安です。肩こりや首こりくらいで済めば良いですが、腱鞘炎や腰痛や生理痛などの大きな病気につながっていきそうな気配がします。小さい時から、重心を下げて弾くように指導したいな、と思いました。

12日の昼間、栄区のスポーツセンターの地下にある、さんぽみちという喫茶店で毎週水曜日に栄ソリスティで活躍されていらっしゃる、伊藤さんのピアノの演奏を聴かせていただきました。ショパンのノクターンを5曲。伊藤さんの演奏はいつ聴いても大好きです。人生を長く歩んでこられたからこその、深くて愛情に満ちた優しい音色と、ショパンに対する想いとお話で、とても幸せな気持ちになりました。

13日の夜は、母校武蔵野音楽大学のベートーヴェンホールで、イリヤ イーティンのリサイタルを聴きました。モスクワ音楽院出身のピアニストで、武蔵野音楽大学でも後進の指導をしていらっしゃる方です。バッハやメシアンの作品もとてもステキでしたが、ベートーヴェンのピアノソナタ32番op.110にとても感動しました。ベートーヴェンの後期のソナタは、音が多くて、なんとなくぐちゃぐちゃした印象が残りやすくて苦手だったのですが、この演奏を聴いていたら、とてもすっきりと音の対話が見えてきたのです。複雑だけど、整然とした音楽を聴かせていただいて、初めて後期のソナタの素晴らしさに触れられた気がしました。

後期試験と発表会が終わって、気持ちが解放されていた時に、新しい刺激を受けて、リフレッシュできた一週間でした。

発表会終了

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年に一度の発表会が無事に終了しました。

それぞれが一生懸命に取り組んだ音楽を、立派に発表できました。

今年もピアノと歌を勉強している皆さんと一緒に出演させていただきました。違う楽器の音を聴くことも大事な経験になります。

みんな緊張して、いつもとは違う環境で演奏することで、きっと成長できたことでしょう!

また、新しい気持ちで練習を始めて、来年の発表にむけて頑張りましょうね。

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音楽教室の前期試験終了!

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大型の台風15号が通り過ぎたら秋が来ました。もう半袖では肌寒く感じる毎日ですね。体調を崩しやすい時期なので、気をつけたいものです。

さわやかな秋の三連休の最中に、音楽教室の前期試験が行われました。

先生たちの前で、4月から頑張ってきた成果を発表します。このような試験があるのが音大の附属の教室ならではの特徴のひとつです。

まだ小さい4歳くらいの生徒さんでも、試験となるとちゃんと緊張感を持って臨んでいます。先生たちはニコニコして聴いていますが、試験なので拍手はありませんし、成績もつきます。そんな環境ですから、普段味わわないドキドキを体験することになっているようです。

でも、緊張するのは生徒さんだけではありません。先生も緊張します。自分が担当させていただいている生徒さんの演奏時間は、自分が演奏しているかのような時間です。「次のところ、この子は苦手なんだよな〜、無事に弾けますように、、、」「苦手な音程だけど、合っていたぞ!」「後少しだから止まらないでね〜」etc.ずっと気が抜けず、終わるとドッと疲れます。力を発揮できた人、出来なかった人、いろいろでしたが、この本番での演奏がひとりひとりの実力なので、わたしがまず丸ごと引き受けて、今後、どんな風に指導をするか作戦を立てていかなくてはいけません。生徒にくだされる評価はわたしの指導力に対する評価です。過不足なく受け止めて、創意工夫です。

今回、わたしの生徒さんは、幼稚園の年長さんから小学2年生までの小さな方しか試験を受けなかったので、後半は他の先生の生徒さんの演奏をじっくりと聴かせていただくことができました。(試験は年齢順)こういう機会を無駄にする手はありません。上手な生徒さんはどうしてうまく弾けるのかを観察し、指導されていらっしゃる先生が、どんな風に教えていらっしゃるのか考えます。逆のパターンからも学ぶことがたくさんあります。本当に有り難い経験となります。

生徒さんも親御さんも、厳しい環境の中でよく頑張ります。今回、受験や塾の都合で試験を受けられなかった生徒さんもいらっしゃいましたが、彼らも忙しい時間をやりくりして、ヴァイオリンを続けています。そして、みんな、純粋に上手くなりたい、と願っているのがわかります。だから、どの生徒さんも上手にしたいと思うのです。次は3月のコンサート形式の試験に向けて、わたしも気持ちを新たに勉強と研究です。