初夏

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月日の速さは年を重ねるごとに速くなり、もう5月も終りです。

ボーっと過ごした日など一日もないはずなのに、毎日、何をしていたのか思い出すのが一苦労です。

3月末に、ニューヨークへ行ってきました!

オーケストラの一員として、カーネギーホールで演奏してきました。伝統的な一流の音楽家たちが夜毎に名演奏をしてきたホールで演奏できたことは、わたしの心の財産になりました。とても幸せな体験でした。

ニューヨークという街に行けたこと、数日でしたが過ごせたことも、貴重な経験でした。正直なところ、あまり行ってみたいと思ったことはなかったのですが、行ってみると、多くの人が憧れるのが納得できる、活気のある、楽しい街でした。

人も車も多くて、いつもクラクションが鳴っていて、ごみごみしていて、ちょっと臭くて、汚い街ですが、なんだか元気になり、気持ちが大きくなりました。そこで生きている人々のエネルギーなのかな、と思いました。今回は演奏がメインでしたから、美術館に行ったり、バレエやミュージカルなどを観たりすることはできませんでした。次は観光で行きたいです。

新学期が始まり、今年度も新しい出会いがありました。出会いは嬉しいものです。

最近、ヴァイオリンのレッスンを通して関わらせていただく生徒さんたちとの時間が、前にも増して、とても貴重な時間だと感じるようになりました。わたしは自分に与えられた人生を歩んでいますが、同じように生徒さんお一人お一人も、それぞれの人生を歩んでいて、わたしはその方たちのほんの一時期にだけすれ違う存在です。でも、音楽が人に与える影響は多大なので、ほんのひと時であっても、大切に接しなければならないのです。毎回のレッスンの重みが増したように感じます。

8月の発表会に向けて準備をしています。今年も良い会になるように、頑張るぞ!!

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三月になりました。

梅が咲いているのを見て、春だな〜と感じています。花粉には悩まされますが、だんだん暖かくなるこの季節は気持ちが上がります。

仕事も年度末らしい行事が続き、卒園や卒業のお話を聞くと、お一人お一人の成長を感じます。

わたしも、乳がん疑い騒動から解放されて、晴れ晴れとした日々を送っています。この騒動は、今でもじんわりと自分に影響を与え続けてくれています。日常の当たり前の平穏が、本当にありがたい事だと感じられるようになりました。

いつもお世話になっている、鍼灸の先生に言っていただいた言葉が、心に居座っています。

一度目の検査で何かがあったのも事実。二度目の検査で無くなっていたのも事実。どちらかが間違っていたんじゃないか、と自分の体を疑うのは意味のないことです。その両方を通して、神様があなたに何かを伝えて、何かを現したのですよ。苦しかったことは、喉元過ぎると忘れてしまうけれど、次に何かが起きた時には必ず思い出します。その時に、あの時、暗闇の中で悩んで祈ったことで強くなっている自分に気がつくものですよ。感謝です。感謝です。

こんな考え方をしたことがなかった!!そうか!と胸が熱くなりました。

日々、小さなことで気持ちが揺れます。ささいなことで腹が立ちます。くよくよします。でも、今までと同じではないような気がします。

今月末は、オーケストラでNYのカーネギーホールで演奏できる機会が与えられました。準備して、楽しんでこようと思います。さあ!練習しよう♬

健康が幸せ

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2017年が始まって、はや2ヶ月が過ぎようとしています。

今年は健康診断で異常あり、と言われてしまい、自分の健康や人生や家族のことを深く考えることから始まりました。

自分は健康である、という大前提で暮らしていましたから、突然、病気かもしれないと言われてとても混乱しました。わたしの人生は近々終わるのかしらとか、治療を受けるとして、どんな暮らしになるのだろうとか、仕事はどうしよう、生徒さんたちは誰にあずけたら良いだろうとか、心配事が一気に押し寄せてきて、とても困りました。

幸い大事ではなく、杞憂に終わったのですが、このひと月は、何がなんだかわからない不安と恐怖の中にいた日々でした。

表面的には変わらない日常が戻りましたが、このひと月で、内面は随分変わった気がします。

まず、健康であることのありがたさをしみじみと感じています。それから、家族のありがたさを感じています。こんなことがなかったら、話せないことをたくさん話すことが出来ました。それから、励ましてくれた友人や親戚の皆様にたくさんの愛情をいただきました。感謝です。

また、不安の最中にソリスティのコンサートに出演したことによって、音楽が自分にとって本当に大きな存在であること、ヴァイオリンを弾くことが本当に好きであることも確認できました。共演してくださったピアニストの方に音楽だけでなく、精神的にも支えていただいて、演奏することができました。ありがとうございました。

これから、どんどん年をとっていくので、体の不具合も出てくるでしょう。心も体もそういう時に備えておこうと思うようになりました。

夫とすももとさくらと、散歩をするように、のんびり、まわりの景色を見ながら、平和に人生を歩いていきたいです。それが一番の幸せなのだと身にしみている今日この頃です。

ありがとうございました

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%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e4%bc%9a12月4日、今年の音楽会が無事に修了いたしました。お忙しい中、聴きに来てくださった皆々様、本当にありがとうございました。

今回のプログラムは、5月に決定しました。それから7ヶ月、日々、楽譜と楽器と自分と向き合う時間を過ごしました。会でもお話しさせていただいたように、苦しい時間も多かったのですが、無事に演奏を終え、皆様の温かい拍手をいただいたら、そんなことは吹き飛んでしまいました!

何度もなんども合わせてくださった深井さん、当日手伝ってくださった友人たち、楽しみにしていると期待をしてくれた生徒さんと保護者の皆様、毎日毎日近くで励ましてくれた母と夫、本当にありがとうございました。

これからは、クリスマス関係のコンサートが続きます。やっと、クリスマスを味わう心持ちになれたので、精一杯、賛美をしようと思います。

近くで素敵な音楽会は、また来年も行います。励みますので、皆様、また聴きにいらっしゃってください。よろしくお願い申し上げます。

12月4日に

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来月4日に、ご近所の会場をお借りして、コンサートをします。題して『近所で素敵な音楽会』。昨年に続き、第二回となります。共演してくださるのは、昨年と同じく深井利枝さんです。

素敵な、というコンサート名は少々図々しいのですが、覚悟のようなものです。

ドクターX、というドラマがありますね。わたしは米倉涼子さんが演じていらっしゃる大門未知子というお医者さんが大好きで、録画をしてでも観ています。この大門先生がいつも手術の前に「わたし失敗しないので!」と言います。わたしは、すっごい自信だな〜、天才はやっぱりすごいな〜と思いながらずっと観ていました。

でも、別の番組だったか雑誌だったか、忘れてしまいましたが、こんなことを米倉涼子さんが話しているのを聞きました。

米倉涼子さんは、あのセリフを言うのが最初はすごく嫌だったそうです。でも、あのセリフは、自分に自信があるから言うのではなくて、失敗をしないプレッシャーを自分にかけるために言うのだ、と気が付いてからは、役の中で自然に言えるようになったのだそうです。

そうかぁ、と深く納得し、さらに大門先生はすごいな、と尊敬しながらドラマを観ています。

それにあやかって、というわけではありませんが、わたしも素敵な演奏をしよう!という覚悟を込めて、コンサートの名前を決めました。

今年は、9月にも大きな試練となるコンサートがあったので、GW明けからずっと練習三昧の日々を過ごしています。演奏会に出ることも企画することも自分で決めることですが、緊張したり、不安になったりするのは、学生の頃と変わりません。でも、自分で決めたことだからでしょうか。毎日がとても楽しく、充実しています。

利枝さんにサポートしていただきながら、また、夫や母に励まされながら、本番までのあと数日を大事に過ごしたいと思っています。

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発表会

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今年は9月に発表会を行いました。

一年に一回の晴れ舞台!参加した一人一人が、それぞれの成果を発表できました。

初めての方も、もう何度も出演している方も、緊張しながら、でも、嬉しそうに演奏している姿を見て、感動しました。

お客様の前で演奏するのは、とても大変なことです。不安や緊張とのたたかいを経て、発表会後は、皆さん、さらに上手になったと感じます。また来年、自信を持って演奏できるように、レッスンに通い、そして日々の練習を積み重ねて欲しいと思います。

本番の直前にだけ練習をするのはあまり意味がありません。1年前、半年前に頑張ったことが、実力として出るのです。今、今日の練習を頑張りましょう!レッスンもなるべく休まずに通いましょう!積み重ねです。

夏の思い出

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今年も暑い日が続いています。

今年の我が家は、少々年をとった学生が二人で過ごしているような日々が続いています。夫は英語の勉強に励み、わたしは練習です。家事はさっぱりやっていませんが、おかげさまで充実した毎日を送っています。

時間と課題に追われる中、帰省と息抜きを兼ねて、旅行をしました。あちらこちらに行きましたが、今年のメインは高山の花火でした。空に打ち上げる花火ではなく、人が筒の中に入った花火を抱いたまま点火して打ち上げる花火です。はじめて見ましたが、火と音の迫力に驚きました。花火を持つ人は怖くないのだろうか?と思います。一種の度胸試しとか、決意表明とか、そんなことから始まったのかもしれないな〜と想像しました。

今年の夏は、我が家にさくらが来て初めての夏でもありました。さくらは、なかなか大きくなりませんが、とても元気です。すももと毎日、プロレスをしたり、いたずらをしたりしながらゆっくり成長しています。

すももはおとなしいのですが、運動神経が抜群なので、散歩に行くと嬉しそうに格好良く走ります。さくらは負けじと追いかけています。

犬が2匹になって、我が家はとても賑やかです。今日も練習している足元で、2匹でプロレスをしています。

梅雨入り

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6月5日、関東地方が梅雨に入りました。楽器にとっては辛い季節です。

先月5月は爽やかな日が多く、新緑が目の保養になる、気持ちの良い月でした。

連休は、福井、富山、長野と旅行が出来ました。この旅行は本当に楽しくて、連休が終わって通常の毎日に戻ってからもよく思い出します。仕事から離れて、家族で朝から晩までリラックスして過ごせる数日は、元気の素になります。いつもながら、旅の企画から運転から何から何までしてくれる夫に大感謝です!ありがとう!

5月29日は、池袋の芸術劇場でムローヴァのシベリウスのヴァイオリン協奏曲のコンサートを聴きました。凛とした、まっすぐな音色と立ち姿。迫力のシベリウスでした。アンコールのバッハも感動でした。あ〜、言葉にすると伝え切らないなあ。。。とにかくグッときたのです。心の宝物になりました。

楽しいことの多かった5月ですが、新しい課題を与えられた月でもありました。また一つ、目の前に目標ができたので、それに向けて頑張る6月になります。

にぎやかな春

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%e6%95%a3%e6%ad%a9我が家にさくらが来て約2ヶ月。さくらはすっかり環境に慣れ、ごはんをたくさん食べて、すももと遊んで、元気に大きくなっています。

通ってくださる生徒さんや、保護者の皆さんにかわいがっていただいているおかげで、人が大好きな、物怖じしないワンコになっています。ありがとうございます。

新学期が始まって、少し変化があったり、考えなくてはならないことがあったりで、落ち着かない日々を過ごしていますが、すももとさくらの姿と温もりに、助けられています。どちらも小さい体なのに、すごいパワーがあります。

本当は意志が強いのですが、怖がりで何をするのも慎重なすももと、天真爛漫なさくら。性格の違う2匹のやり取りをみていると、人間関係みたいだな、と思うことがあります。ケンカをしながらお互いを知り、仲良くなったり、離れたり。離れているな、と思って見ていると、それとなーく相手のことを気にしていたりして。

どうしても小さくて動きが赤ちゃんなので、注目を集めてしまうさくらを、お姉さんのように見ているすももを見ていると、犬にも情というものがあるのだな、と知らされます。おもちゃを取られても、ハウスに勝手に入られても、じーっと我慢しています。きっと本当は嫌なんだろうな、と思うので、こっそりおやつをあげてみたりして、、、

我が家は2匹のおかげで、毎日にぎやかです。

2015年度末

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IMG_09482015年度が終わろうとしています。

2015年の4月からこの3月までの一年を振り返ろうと思いましたが、手帳なしでは何があったか思い出せない。。。忘れっぽくなっています。

手帳を見返してみると、あったねこんなこと、あー!そうそう、とほんの数ヶ月前のことなのに、とても懐かしく感じることばかり。366日ってあっという間ですね。

たくさんの生徒さんのレッスンを通して、それぞれの成長をみることができました。同時にわたしの勉強にもなりました。教えることも日々勉強なので、困ったことが新しい発見につながって、それによってわたしも成長するのです。手帳のメモをみると、その時々に考えたことや閃いたことが書き込んであり、どう伝えたらよいかを考えていたことを思い出します。

わかりやすく伝えることは、良い先生の条件の、正しく伝える、に次ぐ大事なことだと思います。

おかげさまで、生徒さんの数が増えてきて、先生としての生活がとても充実しています。生徒さんそれぞれのペースで、ヴァイオリンを習いに来てくださいますが、幸いなことに、熱心な方が多く、教え甲斐があります。5年、10年と長く続けてくださる方が多いのも嬉しいことです。

ヴァイオリンは、難しい楽器です。ですから、1年や2年ではなかなかモノにはなりません。始める年齢にもよりますが、まさに、石の上にも三年、です。それを保護者の皆様がよく理解してくださり、思うように上達できない辛い時期でも、一生懸命にお子さまを励まして、通ってくださって、本当に頭が下がります。その様子に、わたしもなんとか上手にしなければ!とやる気が湧いてくるのです。

先生ではないわたしの一年は、よく練習した一年でした。昨年11月に初めて開いた近所でのコンサートは、大変感謝な経験となりました。今年もやります!また、トリオの活動や、教会でのコンサートなど、良い仲間と共に音楽をすることができて、とても勉強になっています。一人で練習だけしていても、上達しないのが音楽です。誰かと一緒に演奏することで、刺激を受けたり、間違いに気がつかせてもらったりできるのです。そして、自分が上達すると、不思議なことに新しい人脈が広がったり、チャンスが巡ってきたりするのです。わたしの今の日常は、教える仕事が大半ですが、こちらの方でも思いがけない先生とお話しができる機会が巡ってきたりするのです。よくわかりませんが、自分の音楽向上意欲が高まって、努力ができていると、自信のようなものがわいてきて、それが良いことを引き寄せるのではないかと感じています。

4月からの2016年度は、生徒さんたちもわたしも、どんな風に成長できるのか、ワクワクしています。一歩一歩、まずは今できることから、気がついたときにすぐにやることをやってみようとおもいます。