2017年が始まって、はや2ヶ月が過ぎようとしています。
今年は健康診断で異常あり、と言われてしまい、自分の健康や人生や家族のことを深く考えることから始まりました。
自分は健康である、という大前提で暮らしていましたから、突然、病気かもしれないと言われてとても混乱しました。わたしの人生は近々終わるのかしらとか、治療を受けるとして、どんな暮らしになるのだろうとか、仕事はどうしよう、生徒さんたちは誰にあずけたら良いだろうとか、心配事が一気に押し寄せてきて、とても困りました。
幸い大事ではなく、杞憂に終わったのですが、このひと月は、何がなんだかわからない不安と恐怖の中にいた日々でした。
表面的には変わらない日常が戻りましたが、このひと月で、内面は随分変わった気がします。
まず、健康であることのありがたさをしみじみと感じています。それから、家族のありがたさを感じています。こんなことがなかったら、話せないことをたくさん話すことが出来ました。それから、励ましてくれた友人や親戚の皆様にたくさんの愛情をいただきました。感謝です。
また、不安の最中にソリスティのコンサートに出演したことによって、音楽が自分にとって本当に大きな存在であること、ヴァイオリンを弾くことが本当に好きであることも確認できました。共演してくださったピアニストの方に音楽だけでなく、精神的にも支えていただいて、演奏することができました。ありがとうございました。
これから、どんどん年をとっていくので、体の不具合も出てくるでしょう。心も体もそういう時に備えておこうと思うようになりました。
夫とすももとさくらと、散歩をするように、のんびり、まわりの景色を見ながら、平和に人生を歩いていきたいです。それが一番の幸せなのだと身にしみている今日この頃です。