鎌倉で初雪

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DSC_0257一週間前の今日はコンサート前日で、緊張と不安にうち震えて過ごしていましたが、今日はうって変わって楽しく過ごすことが出来ました。開放感、全開です!

生徒さんの室内楽の演奏会を聴きに、鎌倉にある生涯学習センターへ行ってきました。

所属しているアマオケの中でグループを組んで、好きな曲を練習して発表する会でした。12組のアンサンブルが出演していましたが、どの演奏も音楽が好き、という気持ちにあふれていて、楽しい時間でした。わたしには趣味と言える程好きなことがないので、仕事をしながら、さらにあんなに打ち込めることがある人の許容量が羨ましく感じられます。わたしは音楽だけでいっぱい、、、もし他に打ち込めることを持っていたら、毎日が変わるのでしょうか?

せっかく鎌倉に来たのだから、と久しぶりに鶴岡八幡宮に足をのばしました。歩いていると、ちらちらと雪が降ってきました。だんだん本降りになって、一時は視界が悪くなる程でした。寒かったけれど、久しぶりの雪が新鮮でした。昨年、倒れてしまった大銀杏の株を見ました。人間の寿命よりはるかに長い樹木の命。太い幹の銀杏の株をみて、小さな芽がこんな大きさになるまでの年月を考えましたが、よくわかりませんでした。自然とは人智を超えた存在なんだなと感じました。

鎌倉を歩いていると、多くの人が鳩サブレの紙袋を手に持っているのを見かけます。そのせいなのか、つられるように鳩サブレの豊島屋本店に入って、本店だけで売っている商品などを見てきました。二階に、豊島屋の歴史などが展示してある部屋がありました。絵や陶器、鳩だらけで面白い部屋です。

その後、稲村ケ崎にあるBillsというお店へ。世界一美味しい朝ご飯の店、として有名なのだそうです。海に面した素敵なお店でした。

コンサート終了

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おかげさまで、24日にコンサートが終了しました。

寒い中、聴きに来てくださったお客様に、感謝申し上げます。ありがとうございました。

無我夢中で全てのプログラムを演奏した2時間でした。新しい課題が沢山見つかり、また次の何かに向けて勉強しなければならなくなりました。感謝なことです。

今回は、大曲ばかりを選んでしまったので、練習は本当に苦しかったです。弾くだけで精一杯、、、でも、それでは音楽ではない、、、しかもアンサンブル!!本番の日が近づいてくるにつれ、苦しさはどんどん大きくなりました。苦しんだなりの演奏は出来たと思います。でも、やっぱり自信のないことは本番では出来ないです。メンタル面は昔に比べたらずいぶん強くなりました。それでも、練習で出来たことが本番で出来ないことがあるのです。これは自分を信じていないからです。無意識の中で疑っているから出来ないのでしょう。これからはまた、そんな自分との闘いが始まります。

素晴らしいチラシとプログラムを作ってくれた同僚のSさん、丁寧に楽器のメンテナンスをしてくださった楽器屋さん、忙しいのに時間を割いて来てくださったお客様、心身ともにサポートしてくれた家族、、、今回も大勢の方に支えられて良い経験をさせていただきました。

コンサートが終わって今日で3日目。まだ、興奮状態にあるようで、夜はほとんど眠れません。今日は眠れるかな。。。

おいしいコーヒー

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DSC_0042練習の合間に、大好きなコーヒーを買いに出かけました。

車で40分程西へ行くと、茅ヶ崎にビーンズ香房というコーヒー豆専門店があります。お店に入ると、焙煎する良い香りにふわ〜っと包まれて、とても幸せな気持ちになります。豆を買って帰る車の中にもコーヒーの香りがたち込めて、なんとも贅沢な気分になれます。

清潔で優しそうな奥様が作る、ケーキやクッキーも売っています。店内でカレーやサンドウィッチも食べられます。

このお店のコーヒーは、今のところ、わたしの中では一番美味しいコーヒーです。

24日コンサート

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構想すること1年半。やっと本番の日が近づいてきました。

ヴィオラを弾く高橋映子さんと2008年の6月に鎌倉にあじさい見物に行きました。その時に、何か演奏会を企画したいね、と話し合ったのが始まりです。コンサートのタイトルを決める時、その時のあじさいを思い出したことと、ちいさな花が集まってひとつの見事な花となっているあじさいのように、音楽を愛する人が集まってひとつの音楽を創りたいね、という想いが重なったので、スペイン語でHortensia (あじさい)と付けました。

高橋さんは今は都内に住んでいらっしゃいますが、出身は横浜市栄区です。わたしは都内で育ち、今は栄区に住んでいるので、不思議なご縁を感じます。

ヴァイオリンとヴィオラの曲と、ピアノが加わるトリオの曲で構成します。トリオはレベッカ クラークとタイユフェールという二人の女性作曲家の曲を演奏します。なかなか演奏されることのない、珍しい曲です。

会場は丸ノ内線新高円寺駅からすぐのスタジオSKというギャラリーです。サロンコンサートのような規模の小さなコンサートとなりますが、第1回目なので、わたしたちにはちょうど良い広さかな、と思っています。

寒い時期ですが、お時間がありましたらお出かけくださいませ。

あと20日、ラストスパートです!

明けましておめでとうございます

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DSC_07882011年が始まりました。

一晩明けただけなのに、気持ちが新しくなり、まだ何もしていないのに充実した気持ちになるのは不思議です。

またあっという間に過ぎてゆく一年になる予感がします。なるべく中身の濃い日々を重ねていきたいです。忙しい忙しい、、、と追い立てられるばかりではなくて、しっかりと砂を掴むように過ごす時間も沢山持ちたいと思います。

まずは、今月24日に開く演奏会にむけて、準備をすることから始めます。目標があることは、幸せなことだと心から感じます。練習をする時間は、自分と向かい合う時間です。見たくない自分から目をそらさずに、限られた時間の中でなんとかする作業。。。これを繰り返して、本番の時をむかえる。。。不完全な自分をまた痛感して、また目標にむかって進む。。。終わりのない繰り返しですが、これほどの贅沢はないと思います。

生徒さんたちのお手伝いを続けるためにも、わたしが目標をなくすわけにはいかないな、と思っています。苦しい感覚はすぐ忘れてしまいます。そこから遠ざかることはとても楽なことです。でも、もしそれをわたしが忘れたら、生徒さんの苦しさや悩みに鈍感になってしまいそうな気がするのです。高いところから見下ろすように教えることは危険です。先生という立場だけど、みんなと同じ努力をしていたいと思います。

写真は新宿のパークハイアット東京の41階にあるラウンジです。毎年、ふたりでここの景色を楽しむのがお正月の楽しみです。ケーキとお茶をいただきながら、の〜んびりしました。残念ながら富士山は見えませんでしたが、完成間近のスカイツリーや、遠くの山々が見えました。なんだかでっかい気持ちになりました。

2010年

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DSC_0048今年もあと二日です。

ついこの間、お雑煮を食べたような気がします。。。

あっという間だったけれど、確実に365日過ごしたから今があるわけで、それを思うと時間の大切さを痛感します。思い返してみれば、確かに同じ日は一日もなくて、毎日いろいろなことがありました。

生徒さんたちとの新しい出会い、ホームページを開設したこと、トリオを結成できたこと、、、今年は素敵な出会いがたくさんありました。感謝です。

長い間関わらせていただいている生徒さんたちの成長も嬉しいことです。それぞれのペースで努力をする姿から、わたしの方が教えられることが多く、刺激をもらっています。ありがとうございます。

演奏のお仕事は、今年も多くの仲間や先輩から、演奏をするチャンスをいただき、自分の足りない部分と向き合いながらお仕事をさせていただきました。素晴らしい技術と音楽を持った音楽家と同じ時間を過ごさせていただくことは、有り難く感謝なことです。声をかけていただけるように、これからも日々努力です!!

自己表現としての演奏は、栄ソリスティのバレンタインコンサート、保育園での各月で行うコンサート、教会でのコンサートなど、練習をさぼる間もなく次々に本番がやってくる、という大変だけど、有りがた〜い環境が与えられました。今年は自分でプログラムを作り、時にはお話をしながら演奏をするという機会を多く体験したので、昨年よりも鍛えられたのではないか、、、と思っております。共演してくださったピアニストの皆様にはただただ感謝です。

加藤家は、今年も仲良く平和に毎日が過ごせました。旅行に行ったり、遊びに行ったりといった楽しいこともあったし、これからの家族の未来像についてつっこんだ話し合いをすることで、お互いに考えていることを理解することができたり、お互いの健康、家族の健康について考えさせられる体験をしたり、いろいろなことがありました。よくおしゃべりをした一年でした。

毎日朝早くから夜遅くまで仕事をしているのに、休みの日には、ホームページを作ってくれて、写真を撮って編集して、わたしの愚痴や悩みには温かい心で優しいアドバイスをくれる夫に、本当に感謝しています。最近は、会ったことのない生徒さんの成長まで気にして、把握していてくれるので、驚きます。今年も一年、ありがとうございました。

写真のお花は、シンビジュームです。今年出会った、素敵な人がプレゼントしてくださいました。優しいピンク色の花が太陽の光の中でニコニコ笑っているようです。大切に育てます。ありがとうございます。

新しい年が、皆様にとって有意義な年となりますように祈っています。

この一年の感謝を込めて。。。

ヴァイオリンの基礎 (い)

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ヴァイオリン基礎い_2楽器を上手に構えるのと同じくらい大切なのは、弓の持ち方です。

ただ、弓の持ち方を文字で書くのはとても難しく、伝わりにくいと思います。

それぞれ、手の条件(形や指の長さなど)が違うので、教える時は、相手によって、使う言葉も方法も違ってきます。

共通して伝えることは、無駄な力を抜くことです。親指に力が入りすぎていると、疲れますし、音もよくありません。弦に弓の重さを乗せる以上の力は最初は必要ありません。力強い音を出す必要が生じたときに、弓に圧力をかけることは必要ですが、常に弓を握りしめていることはありません。

弦と弓が十字に交わり、楽器にちょうど良く弓をのせることが、良い音の条件です。

弓を上手に扱うことはとても難しいので、長い時間をかけて体にしみ込むまで繰り返し繰り返し、ひとつの音を弾いて練習します。ただの腕の運動としてとらえるのではなく、耳をつかって、自分の出している音をよく聴くことが大切です。自分も聴く人も心地の良い音を探しましょう。

左の写真の生徒さんは、初めからふんわりと弓を持つことのできる方でした。手首も柔らかくて、とてもよいボウイングです。もう少し時間が経ったら、小指を弓の上に乗せて、指を使ったボウイングができるようにしていく予定です。

小旅行 その2

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DSC_0257翌日は雨。

まずは御殿場にある岸元首相の邸宅(東山旧岸邸)を見学しました。お宅はもちろんですが、お庭が素晴らしくきれいでした。緑の竹と、赤く色づいた紅葉や楓が雨に濡れて、素晴らしい風景でした。

その後、箱根へ。

ポーラ美術館に行ってきました。

今は、ルソーの絵が展示してあります。ルソーは40歳から本格的に絵を描き始めたそうです。素朴な絵だと感じました。

ルソーが作ったワルツの楽譜と演奏のコーナーがあり、聴くことができました。独特な雰囲気を持つワルツでした。内向的な、自分の世界を大事にする人だったのかな〜?と思いました。一見、明るく華やかな音楽なのですが、哀しい感じがするのです。絵も、全体的に夕暮れ時や、シーンとした風景が多く、飛行船やボートや機関車の過ぎ去った後など、動きのある被写体も沢山描かれているのに、見ていると静かな気持ちになりました。表現することと、人間の奥深さを感じました。

美術館を出たところにも素敵なもみじが!

その後、小田急ハイランドホテルにケーキを食べに行きました。

ここは、新婚旅行の時に泊まったホテルです。その時は春でしたので、違う景色を見ることが出来ました。

その後、箱根湯本に行き、お土産を買って、帰ってきました。

晴天の富士山、雨の紅葉、一流の芸術、美味しい食事、、、大満足の旅行でした。

小旅行 その1

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DSC_0120来年の年賀状の写真を撮りに富士山の見えるところに行ってきました。

御殿場から朝霧高原へ。景色の良い場所でまずは写真を撮りました。

富士山をこんなに間近で見たのは久しぶりだったので、感動しました!天気も良くて、暖かくて、私たちと同じように写真を撮ったり、遊びに来ている人がたくさんいました。

夕方になって、だんだん富士山の山肌が赤くなっていくのも楽しめました。

その後、御殿場に戻り、またまた美味しいイタリア料理屋さんMICHELINA(ミックリーナ)へ。

前菜の盛り合わせ、ミニピザ、白身魚とたっぷり野菜の手打ちパスタ、鴨の焼いたもの、デザート!!幸せです〜〜♡♡♡

そのまま御殿場の温泉のあるホテルに泊まりました。

ヴァイオリンの基礎 (あ)

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ヴァイオリン基礎あせっかくブログを始めたので、ヴァイオリンを弾く時に大事なことや、指導する時にわたしが気をつけていることを書いてみたいと思います。

ヴァイオリンは立って演奏する楽器です。オーケストラや、室内楽を演奏する時は座って弾きますが、ソロで演奏する時は立って弾きます。ですから、レッスンを始めるときは、足の置き方から覚えてもらいます。

重心がねじれていたり、ふらふらしていると、楽器をうまく構えることが出来ません。楽器にしがみつくような姿勢になってしまいます。

ヴァイオリンは上半身だけを使って弾いているように思われることがあるのですが、実は全身を使っています。地面から生えているかのようにどっしりと立ち、足の上に腰、腰の上に胸、胸の上に首、その上に頭が乗るように真っ直ぐに立ちます。

その姿勢から、楽器を左肩を少し前に出し、楽器を乗せます。それから首を左に向けて、楽器の上に乗せます。この時、首が前に出ないように気をつけましょう。

肩とあごではさむのではなく、下半身から順に積み上げてきた体の上に楽器を乗せるイメージを持つことが大切です。

肩当てや、あご当ての形や角度は、個人個人の体に合っていないといけません。体の成長に合わせてよく観察して、不都合がでてきたら修正していきます。

ヴァイオリンを弾く時は、どっしり立てていないと、踏ん張れません。テレビで若い綺麗な女の子がピンヒールの靴をはいて、ひらひらしたミニスカートを履いて、パンツが見えないか気にしながら内股で、しかもカメラ目線で演奏しているのを見かけますが、あれを習い始めに真似してはいけません。あれは、あくまでも商業目的のフォームであって、実用的ではないからです。

勉強中は、基本に忠実に、少々がに股気味でも気にせずに、集中して弾きましょう。真剣に取り組む姿は、作られた美しさに勝ります。