おさらい会が終わり、GWも最終日となりました。昨日、横浜市青葉区のフィリアホールにて、かながわ音楽コンクールの二次予選が行われ、出場する生徒さんの応援に行ってきました。結果は見事通過!!素晴らしいことです。おめでとうございます。
一次予選を通過した方々の演奏はそれぞれに素晴らしく、聴いていて学ぶことが多くありました。ここ数年、特に小さいお子様たちの演奏が変わってきていると感じます。パフォーマンスの要素が増えていること、伝えることを意識した演奏が増えてきていること、衣装や歩き方やお辞儀の仕方も含めて表現しようとしていることなどです。YouTubeやSNSやテレビなどの影響、保護者の方々の世代、多様性という言葉に象徴されるように広く認め合うようになった社会に生まれ育っていることなど、時代の変化に、クラシック音楽と括られるジャンルの音楽のあり様も影響を受けているのでしょうか。
自分を演出することを小さな時からできることは、楽しいことだと思います。また、そのお子様の後ろにはプロデューサーの役割をしている大人がいて、みんなでアーティストを育てることを楽しんでいる環境があることも感じます。計算し尽くされた自由さは見ていて新鮮です。でも、違和感も感じます。私が古い人間だからなのかもしれませんが、そのパフォーマンスは演奏に必要???やりすぎなのでは???と感じる要素もあるように感じるのです。個性は大事だと思うので否定はしません。これからどうなっていくのか楽しみにしています。
たくさんの演奏を聴いて、ヴァイオリンを弾くとはどういうことか。音楽の解釈や表現はどこまでもやりたいようにやってしまって良いものなのだろうか。そもそも演奏するとはどういうことか。などなど、いろいろ考えるきっかけをもらいました。
刺激を受けつつ、変化を受け止めつつ、これまでと変わらずに美しい音色で、楽譜に書いてあることを丁寧に読み取って、心を込めて演奏することを伝えていきたいと気持ちを新たにしました。
