初心

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IMG_0957この夏に読んだ(出会った?)『疲れない体をつくる「和」の身体作法』という本の中に、こんな文章がありました。

以下引用

初心の「初」という漢字は、衣編と刀からできています。

「衣を刀(鋏)で裁つ」、それが「初」という漢字のもとの意味です。すなわち「初」とは、まっさらな生地である布に、はじめて刀(鋏)を入れることを示す漢字なのです。

〜中略〜

何かを始めるときには、ドキドキ楽しい気持ちとともに、「うまくいかなかったらどうしよう」、「失敗したら笑われる」、あるいは「何が起こるかわからない」という不安や恐怖心もあります。その怖さに、新たな世界に足を踏み入れるのを逡巡してしまいます。そんなとき、不安や怖さを抱えながらも、まっさらな布に鋏を入れるように、新たな世界に「えいっ」と飛び込む、そんな勇気ある気持ちが「初心」です。

現在「初心忘るべからず」は、それを始めたときの初々しい気持ちを忘れてはいけない、という意味で使われています。しかし世阿弥は「時々の初心」という言葉を使いました。その時々に初心があるというのです。何かを始めたときの最初の気持ちだけではなく、折あるごとに、古い自分を裁ち切って、新たな自分として生まれ変わる「初心」が要求されます。

以上引用

初心とはなんと潔い言葉なんだろう!まさに目からうろこが落ちるような衝撃でした。

折々に訪れる初心を取り戻すチャンスに、古い自分自分をバッサリ裁ち切ってえいっと挑戦してみる。とても怖いけど、後悔のない人生には欠かせないことではないでしょうか。

初心が必要なことは、小さい事も含めればちょいちょい訪れるものだと思います。

怖がらないで、大胆に、初々しくをテーマに、新しい気持ちで9月がスタートです。

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