貴重な経験

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少し前のことになりますが、3月の初旬にお寺での録音という、とても貴重なおもしろい経験をさせていただきました。

録音といえば、スタジオやホールでするのが大半ですが、今回はお寺!しかも九州!!お話をいただいた時から、ずっと楽しみにしていました。

歌うのは原みどりさんとおっしゃる、独特な歌い回しがとても魅力的な歌手の方です。4年程前にも録音とライブに参加させていただきました。その時のみどりさんは独身でしたが、2年前にご結婚されて、今は九州に住んでいらっしゃいます。今回は、みどりさんのお宅の隣のお寺の本堂をスタジオにして、沢山の機材を持ち込んでの録音となりました。バンドは弾き語りのみどりさんの他に、ギター、トロンボーン、それに弦楽カルテット。プロデューサーのホッピー神山さんとエンジニアの方の仕切りでどんどん録音していきます。

福聚寺というお寺は、もともとは久留米藩お抱えのお寺で、菩提寺ではなくて、祈願寺だったそうです。そのために、本堂の中心が板の間になっています。板はただ置いてあるだけで、板の下は土だそうです。(地面の気が昇ってきやすいようになっているそうです。)そのせいか、とても寒いのです。冷気も上がってきてしまうのですね。弾き語りのみどりさんは特に寒かったことと思います。体を温めながら、素晴らしい説得力で言葉を紡いでいきます。

お寺の外には、樹齢500年の椿の木や、樹齢1200年のイヌマキの木があったり、佐賀県の天然記念物のカケガラスが巣を作っていたり、風情溢れる環境があり、静かで穏やかな時間が流れていました。

みどりさんのお宅には、21歳になるピッピちゃんという猫がいました。まぁかわいいこととといったらありません。こんな風に柔らかく優しく年を重ねていけたら、、、なんて思ってしまいました。かわいがってもらっているから可愛いのか、可愛いからかわいがられるのか???

一日目の夜は、焼き鳥屋さんへ連れて行っていただきました。久留米は、日本一、焼き鳥屋さんが多い町だそうです。焼き鳥屋さんですが、豚肉のメニューが多いことにビックリです。それと、キャベツをちぎったものがお皿に山盛りに出てくるのも、関東では珍しいことのように感じました。写真は豚足です。焼いた豚足に、特製のポン酢がかかっていました。普段は好んでは食べませんが、この豚足は美味しかったです。

二日目は、歌も歌ってしまいました♪もちろんコーラスですが。おもしろい体験でした〜

二日目は時間が沢山あったので、和尚さんと奥様とおしゃべりができました。初対面なのに、全く緊張しないでなんでもない話ができる。これって素晴らしいことだと思いました。お二人のおおらかな空気にすっかり和ませていただき、お茶とお菓子をたくさんいただきました。

この写真のお坊さん。とっても偉い方にみえますが、、、実はトロンボーンの方で〜す。よく見ると裾からジーパンが!こんな貴重な衣装を惜しげもなく貸してくださる和尚さん。ありがとうございます!

帰りは、博多に寄りました。懐かしい博多座や、商店街を散歩して、美味しい長崎料理を食べて、最終の飛行機で羽田へ向かいました。

飛行機といえば、2年程前から機内に持ち込める手荷物の大きさが規制され、楽器を持っての移動が不自由になりました。今回も、行きの飛行機ですったもんだしましたが、航空会社によって料金も規格も違っているようです。今回はスカイマークでしたが、AB券が¥15000、重さ、長さなどしっかり計られて、座席に乗せる時もスタッフの方が大騒ぎでしたが、他の会社だと¥10000、わりとおおらかに持ち込ませてくれるようです。そんなことも経験してみないとわからないことですね。

お土産もたくさん買ってきました。震災で関東のスーパーからインスタント食品が消えていますが、我が家ではこのお土産がとても役にたちました。ナポリタンとラーメンを薦めてくださった、みどりさんのご主人、満平さんに感謝です。