音楽教室の前期試験終了!

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大型の台風15号が通り過ぎたら秋が来ました。もう半袖では肌寒く感じる毎日ですね。体調を崩しやすい時期なので、気をつけたいものです。

さわやかな秋の三連休の最中に、音楽教室の前期試験が行われました。

先生たちの前で、4月から頑張ってきた成果を発表します。このような試験があるのが音大の附属の教室ならではの特徴のひとつです。

まだ小さい4歳くらいの生徒さんでも、試験となるとちゃんと緊張感を持って臨んでいます。先生たちはニコニコして聴いていますが、試験なので拍手はありませんし、成績もつきます。そんな環境ですから、普段味わわないドキドキを体験することになっているようです。

でも、緊張するのは生徒さんだけではありません。先生も緊張します。自分が担当させていただいている生徒さんの演奏時間は、自分が演奏しているかのような時間です。「次のところ、この子は苦手なんだよな〜、無事に弾けますように、、、」「苦手な音程だけど、合っていたぞ!」「後少しだから止まらないでね〜」etc.ずっと気が抜けず、終わるとドッと疲れます。力を発揮できた人、出来なかった人、いろいろでしたが、この本番での演奏がひとりひとりの実力なので、わたしがまず丸ごと引き受けて、今後、どんな風に指導をするか作戦を立てていかなくてはいけません。生徒にくだされる評価はわたしの指導力に対する評価です。過不足なく受け止めて、創意工夫です。

今回、わたしの生徒さんは、幼稚園の年長さんから小学2年生までの小さな方しか試験を受けなかったので、後半は他の先生の生徒さんの演奏をじっくりと聴かせていただくことができました。(試験は年齢順)こういう機会を無駄にする手はありません。上手な生徒さんはどうしてうまく弾けるのかを観察し、指導されていらっしゃる先生が、どんな風に教えていらっしゃるのか考えます。逆のパターンからも学ぶことがたくさんあります。本当に有り難い経験となります。

生徒さんも親御さんも、厳しい環境の中でよく頑張ります。今回、受験や塾の都合で試験を受けられなかった生徒さんもいらっしゃいましたが、彼らも忙しい時間をやりくりして、ヴァイオリンを続けています。そして、みんな、純粋に上手くなりたい、と願っているのがわかります。だから、どの生徒さんも上手にしたいと思うのです。次は3月のコンサート形式の試験に向けて、わたしも気持ちを新たに勉強と研究です。

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