感謝です

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BMCC_1_2013-10-12_1529_C0000_000024夏から続いていたコンクールへの挑戦が終わりました。

小さい生徒さんでしたが、良く練習をして、二人とも大きく成長しました。練習だけではなくて、心の鍛錬にもなったのではないかと思います。

コンクールに挑戦したことは、今後の人生に、きっとプラスになると思います。

審査員の先生から講評をいただいて、わたしも大変勉強になりました。上手なお子さんの演奏を聴けたことも、とても刺激になりました。

教えることは工夫と挑戦の繰り返しで、まさに日々勉強です。孤独に地道に、考えて考えて、試して、反省して、また考えて。大勢の方と接しているのに、仕事は孤独です。同業者にも、苦労話や笑い話はしますが、相談をすることはないのです。きっと、ピアノの先生でも、歌の先生でも同じでしょう。真の悩みは他人に頼って解決できることではないのです。考えて考えて、チャンスがあれば上手な生徒さんを育てていらっしゃる先生とお話して、その生徒さんから何かを盗んで、自分なりに工夫する。必ずより良い先生になるぞ!という目標があるので、日々勉強です。

今回の二人の生徒さんからもたくさんのことを学ばせていただきました。自分の弱さと闘う過程を目の当たりにして、コンクールを薦めたことが間違っていたのではないか、と感じることもありました。でも、生徒さんとお母さまは、心をどんどん強くして、乗り越えていきました。親子って素晴らしいな、と思う場面が何度もあり、終わってみればドラマチックな日々でした。

演奏に悔しい気持ちが残ってしまった男の子が、演奏後、わたしの顔を見た途端に外に走って行ってしまった姿は忘れないと思います。お母さまから、あの時彼は泣きそうだったんです、と伺って、わたしも泣きそうになりました。彼がどれくらい真剣に取り組んでいたかが伝わってきました。

わたしは生徒さんの応援団長です。これからも、一生懸命に頑張る生徒さんたちを精一杯応援しようと決めました。

お誕生日会

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九月はと弟の奥さんの誕生日があり、毎年集まってお祝いをしています。

今年もみんなで楽しい時間を過ごしました。

普段はみんなそれぞれ忙しくて、声を聞くことも滅多にないのですが、春、初夏、秋、冬、と季節ごとに集まって、美味しいごはんを食べながら話をしていると、温かい気持ちになります。

食事会には参加できませんが、大事な家族である二匹の犬、ベルとモモもみんなが遊びに行くと喜んでくれます。二匹とももうおばあちゃんで、病気になることも増えてきましたが、まだまだ元気です!

顔と音

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5G9A0463音楽は音の連続です。ヴァイオリンは、リズム、音程、ハーモニーという音楽の三要素に加えて、音色が大切です。わたしの所では、レッスンの始めにボウイングの練習として、AかDの音を四分音符、二分音符、全音符、と弾くことを行っています。楽器を鳴らして、良い音を探す習慣をつけてもらいたいと思って、行っています。

この練習は、他の先生から移って来られた方には、不思議なようで、なかなかひとつの音を集中して弾くことをしてくれません。すぐに中止して、なんで同じ音ばっかり弾くの?というような顔でわたしを見たりします。それでも、よい音、という感覚が身に付いていらっしゃれば、それでよいのですが、音に無頓着に弾いてしまうことが習慣になってしまっている場合、その練習を習慣にしてもらいたいのですが、なかなか伝わりません。

ただやりなさい、といってもつまらないからしないのですね。

自分の音を聴きましょう、とか、良い音で弾きましょう、と言うだけでは生徒さんには伝わりません。どうしたらわかってもらえるのかな、と長い間考えてきました。そして、こんな伝え方はどうだろう!と思って、話し始めたのが、顔と音の話です。自分の顔は、決して自分の肉眼で見ることはできません。音も、自分の音を楽器から離れて聴くことはできません。この共通点から考えついたことです。

わたしたちは朝起きて、学校や仕事に行く前には必ず、顔を洗って、髪を整えます。鏡を見て、清潔に、さらにきれいに見えるように、そして何よりも、他の人に不愉快を与えないように整えます。自宅から外に出かけて行く時の自分の姿に、責任持つということです。それと同じで、音もゴミの付いていないすっきりとして、美しく、他の人に耳障りでない音を出すことが、マナーであり、責任なのではないでしょうか。

小学生以上の方には、この話をしてみています。言葉や、話し方は年齢に応じて変えています。中学生くらいになると、大体の方は理解してくれるようです。そして、丁寧にボウイングの練習をするように努力を始めてくれます。

良い音は、自分の耳で自分の出している音をよく聴けるようになれば、必ず見つかります。自分の音に耳を傾けることが美しい音への第一歩です。

弾く、という運動の方に気持ちが偏って、きれいな音を出す、という、音楽することにまで意識が行き届かないのは、もったいない!楽器を弾く楽しみを半分しか知らないままではもったいないです!!良い音を目指すことを忘れないでほしいのです。

きっと、もっと良い伝え方があると思うので、考え続けていきます。

(以前の写真は、文章と無関係なものを掲載しておりましたが、誤解を招く恐れがあるため変更いたしました。おわび申し上げます。)

少しずつ秋

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-08-12_1617_C0000_000024暑かった八月が過ぎて、朝晩は涼しくなりましたね。

ずっと夏休みだった幼稚園と音楽教室も始まりました。自宅の教室も、皆さん学校が始まって、通常のペースに戻りました。

夏休みにも頑張って練習した人、夏休みはゆっくり休んだ人、それぞれでしたが、また気持ちを新しくして、頑張ってほしいな、と思います。

自分の夏休みを振り返ってみると、今年は充実していたな、と感じます。

コンクールに挑戦した生徒さんのおかげで、気を抜くこと無くレッスンができましたし、それに伴って自分の勉強も出来ました。しっかり遊びにも行きましたし、久しぶりにお友だちに会うこともできました。

良い夏だったな〜と懐かしく思いながら、朝のラッシュの電車に乗る生活に戻っています。

秋は、教室の前期試験、加藤ヴァイオリン教室の発表会、自分の演奏と盛りだくさんです。頑張ります!

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Blackmagic Cinema Camera_1_2013-07-20_1031_C0000_000024梅雨が明けて、夏が来ました!

勤めている幼稚園も音楽教室も、ヴァイオリンのレッスンは夏期休暇に入りました。

幼稚園では、今学期の終わりにヴァイオリン参観がありました。

普段の授業風景を見ていただいた後に、お母さまたちに楽器を弾く体験をしていただきます。いつもお子様から話を聞くだけだったヴァイオリンを、実際に弾いてみていただいて、面白さと大変さを知ってもらおうというのがねらいです。

この体験の時は、いつも子どもたちにしているように、お母様方の手を補助して、正しい持ち方に導いていくのですが、いろいろな面白い発見があります。例えば、親子で手の特徴が同じだな、とか、手の形は違うけどクセが似ているな、とか。さすがは親子ですね。

似ていることにも驚きますが、わたしが一番驚いたのはお母さまたちの手です。普段、わたしは子どもたちの手を触ります。大人の方の手に触れることは、滅多にありません。子どもたちの手は、柔らかくて、すべすべしていますが、お母さまたちの手は、思いの外硬いのです。『おかあさん』という童謡がありますが、洗濯したり、お料理したり、お母さんはいつも働いているのですね。

どの子もみんなお母さんが大好きで、お母さんがちゃんと弾いているかな〜?と心配なのか、窓の外からこっそり見ている子がたくさんいました。どの子も、お母さんの働く手のおかげで大きくなっているんだな、そんなことを実感する参観日でした。

新しい日におもうこと

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IMG_0561b今日はまた大雪の予報が出ています。ここ数日、暖かい日が続いていたので、寒さが身にしみます。

前回の雪の時は、翌日、家の前の坂道で見事に尻餅をつきました!今回は積もる程ではなさそうですが、気をつけようと思います。

生徒さんたち、また、そのご家族とのご縁というのは不思議なものだな、と思います。

生徒さんにとって、先生というのは、人生のほんの一時を共有する通りすがりの存在のような気がしますが、わたしにとって、生徒さんというのは、関わりが終わってもなんとなく心の中に残って、いつまでも時々思い出す、大切な存在です。

レッスンというのは1対1ですから、自然に密度が濃くなります。どんな音を出すかな、集中しているかな、頭を使って考えているかな、と短い時間の中で見続けるのがわたしの仕事の始まりです。楽器の弾き方は、心の状態が整ってからでなければ、いくら伝えても伝わりません。気持ちがのっていない時は、音に集中してもらうために、ひたすらDの音を弾いてもらいます。良い音が出てくると、集中できるようになっているようです。自分の音を聴くというのは、自分の状態を脳にフィードバックさせることになるのではないか、と思います。

そんな風に、数年感、毎週、じっくり関わらせていただくおかげで、ひとりひとりが忘れられない存在になるのです。音も覚えています。

生徒さんと共に、そのご家族ともご縁ができます。はじめは、レッスンに付き添っていらっしゃるだけの方が多いのですが、だんだん、質問をしてくださったり、提案をしてくださったり、会話が始まり、普段のお子様の様子や、ご家庭のイベント話などもしてくださるようになって、そのご家庭の様子が見えてきます。そうなると、レッスンがよりしやすくなるのが不思議です。また、おもしろいもので、お子さんとのレッスンが終了しても、お話したり、情報交換をしたりして、お付き合いが続くことがあるのです。ありがたいことです。

今日は誕生日。新しい一年が始まりました。この一年も、大勢の生徒さんと関わらせていただける、わたしの人生を、感謝して楽しもうと思います。

2013年

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IMG_0558新年あけましておめでとうございます

新しい年が始まって、あっという間に一週間!もう通常通りの毎日です。

この年末年始は、例年通り、実家で年明けを迎え、新年には旅行に行き、のんびり過ごすことができました。いつもと違ったことといえば、新年の最初の日曜日に、大船教会という初めて訪ねる教会で年頭礼拝を守ったこと、時間がたくさんあったので練習をたくさんしたこと、それから、思いっきり寝たこと、でしょうか。

今年は、一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。365日は瞬く間に過ぎてゆくことを忘れないで、元気に一歩ずつ、をテーマにぼちぼち成長したいと思います。

今年も嬉しい年賀状をたくさんいただきました。年賀状は、年々、やりとりが減っていると聞きますが、わたしは書くのもいただくのも大好きです。普段、言えないありがとうを書けたり、しばらくご無沙汰してしまっている友人を思い出したり、パソコンやプリンターといったわたしの苦手な機械と奮闘しながらも、楽しい時間を持てるのは、この風習のおかげかな、と思うのです。(今年は、わたしが使えるプリンターが仕事放棄してしまったので、デザインから印刷まで、すべてを夫がしてくれました。ありがとうございました。)いただいた年賀状の中に、ブログ読んでるよ!とか、頑張ってるんだね!とか、さだらしいね!(さだとはわたしの学生時代のあだ名です)と書いてくださっているものがあり、思いがけない言葉に嬉しくなりました。

励みにして、もう少しまめに書こうと思います。読んでくださる方がいることに、心から感謝です。

今年もよろしくお願いいたします。

写真は、お正月に行った御殿場で見た富士山です。富士山は、日本一の山ですね!

2012年 年の瀬

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s-IMG_1825s-IMG_1824今年もあと2日になりました。

今年は、平穏無事な、落ち着いた一年間でした。仕事も、家庭生活も安定していて、とても幸せな年だったな、と感じます。でも、一年のカレンダーを見直してみれば、日々、多くの人と接して、いろいろなことを経験していたことに気がつきます。

毎日がびゅんびゅん過ぎてしまうので、一年はあっという間です。新しい年も始まれば、あっという間に時間が過ぎるのでしょう。健康で、好きなことを仕事に出来ていることに感謝して、新しい年を迎えたいと思います。

今年も多くの皆様にお世話になりました。ありがとうございました。

2013年もよろしくお願い致します。

写真は、2012年12月24日に代々木教会で、コンサートの写真です。

健康第一

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寒い日が続きます。12月はいつもこんなに寒かったでしょうか!?

本郷台へ向かう道も、職場のある埼玉県入間市も、紅葉はもはや終盤です。道の落ち葉を冷たい風が吹き上げています。

寒いとついつい体に力が入ってしまい、普段よりも肩が凝ったり、背中が痛くなったりします。そして前屈みになって、猫背に。。。格好悪いし、体に悪いのですが、気がつくとそんな姿勢になっています。

今年の夏、今までの考え方をガラっと変えてくれる整体と出会いました。辻堂にある湘南整体です。

8月に上半身が痛くなり、楽器を弾くのが苦痛になってしまいました。自分では重い荷物を持って歩きすぎたせいだ、と思っていたのですが、この整体に行ってみたら全く違う理由からだ、と言われました。なんとなんと、暑さで腎臓が酷使されたことが原因だというのです。そして、背中側から背骨を伸ばすように先生に整体してもらった途端、ふ〜〜〜っと息が楽になったのです。あの感覚は、それまで体験したことのないもので、忘れられません。そして、自分で出来る体操を教わって帰りました。その日は痛みがなくなったわけではありませんでしたが、体操を毎日続けていたら、いつの間にか痛みが消えて、楽器を弾く意欲が戻っていました。

それ以来、月に二回くらいのペースで通っています。

体の不調に対して、今までの考え方とは全く違うアプローチをするので、興味津々です。風邪の引き方、歩き方、姿勢、、、いろいろ教えていただいています。

寒い時期には、寒い時期なりの体の使い方や、自分のいたわり方があるようです。

この整体は井本整体という整体で、わたしがお世話になっている先生は、井本先生のお弟子さんです。井本先生の本はたくさん本屋さんに並んでいるので、きっと、この整体に助けられている方が多くいらっしゃるのでしょう。

健康第一ですから、まず体を整えて、楽器を弾くとき、ひいては生徒さんに教える時に役立てていきたいと思っています。

写真は実家で冬を越すベルです。冬は大体こんな顔でまどろんでいます。冬眠でしょうか???

舟を編む

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久しぶりに一気読みしてしまう、ステキな本に出会いました!

三浦しをん著『舟を編む』という本です。

一冊の辞書が出来上がるまでの編集部の苦労と、編集に携わる人とその周りの人たちのお話です。

『辞書は言葉を編む舟だ』こんな風に辞書というものを味わったことはありませんでした。23万語あまりの言葉を整理していく作業の大変さは、この本と出会わなければ興味を持つことがなかったかもしれません。さらに、この本に出てくる人たち(猫も)が魅力的な人ばかりなのです。来年、映画が公開されるそうですが、誰が誰を演じるのかなと楽しみになってしまいます。

笑ったり泣いたりしてしまうので、電車の中で読む時は要注意です。

読んでみてください!!絶対おすすめです!